悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

蜩ノ記

葉室麟の小説、「蜩ノ記」の映画。
TSUTAYAでDVDレンタル。
あまり期待していなかった本だったが、読んでみれば感動的な作品。
ぜひ多くの人に読んでもらいたいと思った。
この作品が映画化。そして昨年の日本アカデミー賞では作品賞にノミネート、助演男優賞受賞。
これは見ないといけないと思った。
映画は地味。質素。
割と原作に忠実。とは言えカットされているところもそれなりにある。息子の郁太郎の礫を投げるシーンや源吉の父親がどうしようもない人間だったことなど。
それでも原作のテーストはそのままに再現しており好感の持てる映画だった。
何よりもこの作品は主人公戸田秋谷と彼を見張るために遣わされた檀野庄三郎にある。
昨年ノリノリだった岡田准一も武道家として雰囲気があったし(体が小さくて迫力はないが、所作は完璧ではないか)何よりも主人公役の役所広司がすばらしい。
今やこの人を置いてこういう役を演じきる人はいないのではないかと思う。
お金はかかっていない。特に素晴らしいシーンなどもないが、作品の持つ素晴らしさは味わえた。
ただ、地味な映画な分、原作を知らない人にとってはそれほど盛り上がりもなく面白みにかけるかもしれない。

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