映画ファンと言われる人からは評価の高い映画。
期待しすぎていたのか、個人的な好みから外れていたのかは分からないが、割と真剣に鑑賞した割には唸るようなところはなくただ見終わったという感じ。
3組の男女が現れるが、話のつながりが全然わからず、消化不良だったが、ラストでなんとなくわかる。
そう、実在するのは主人公のリーアム・ニーソンの小説家と妻、愛人のみでそれ以外はリーアムの書く小説の登場人物である。
編集者が言った言葉、「それは全て君の人生の言い訳に過ぎない」みたいな台詞があった。
後になって思えばあの言葉はそういう意味かと納得。
金持ちの芸術家と女優崩れの女性のカップル。元夫婦だが、子供の親権で抗争中。
妻の子供に対する暴行が問題。真相は終盤明かされるが、この女性はタイミングが悪いというか間が悪い。
大事なときに遅刻する。辛抱しないといけない時に辛抱しきれず、情緒不安定。
こういう女性に大事な息子を合わせる訳にはいかないという状況。
なんとか息子に会いたい女性と元妻を信じ切れない元夫。
スーツのデザインを裏からデザイナーに盗ませる男とややジプシーっぽい女性。
バーでたまたま一緒になって、そこで女性は子供のために使う予定のお金をかばんに入れたまま置き忘れてしまう。
胡散臭いビジネスマンも子供を失っており、娘を助けるために必要なお金を何とか工面しようとする。
二組のカップルは小説家の創作で彼の心のなかを反映している。
なるほどである。
一度見ただけではピンと来ないが、映画ファンには奥の深い作品とみえた模様。
個人的にはやっぱりすっきりしないなあという印象。
映画自体は非常に丁寧に作られているが、たのしい映画でもないし、感動を呼ぶ作品でもない。
なのでそこまで絶賛される程ではないと思う。
映画のツウには喜ばれるタイプの映画なんだろうなあと思う。
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