悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ルパン三世

小栗旬主演の話題作、ルパン三世
評価はあんまり芳しくないようだが、とりあえず見てみないとなんとも言えない。
しかしなんだろう、見る前にすでに漂うダメなイメージは…

最期まで一生懸命見ようと努力したが、見ていられないほどひどかった。
何が悪い?
色々と悪い。
俳優たちはそれぞれ自分の持ち味を出したのだろうと思う。
原作、アニメ、そういうものを沢山見てきて、それらの影響をモロに受けている人が見ている。
演じる人たちもこの映画を作っている監督や脚本家もそうだと思う。
何か勘違いしているのかわからないが、銅やったらこんなにつまらない作品になってしまうのだろう。

まず、テンポが悪すぎる。
天下の大泥棒の話だから、ゴージャスに。
そう峰不二子という女はゴージャスに演じてもらいたいし、そういうシーンを用意して欲しいがどのシーンもチープ。
悪党たち、警官、入り乱れての乱闘。
これらも全然迫力がない。
キャラクターたちの格好良いシーンもなんというか格好良く見せようとしているけど滑りまくっているというか、全然格好良く見えない。
全てにチープ。
テンポが悪い。本当にテンポが悪い。無駄なシーンに時間を取られて、見ていてすごく疲れる映画。
カメラワークも悪く、音声も最低。セリフがはっきり聞こえず、物語がつかみにくい。
音量をものすごく上げればいいが、そういう問題でもない。
とにかく作り手が下手くそなんだろうと思わざるをえない。

有名なルパン三世を映画化するにあたっては当然色んな所から批評があると思う。
熱烈なファンから色々厳しい意見があって当然だと思う。
しかしこの映画はひどすぎる。
黒木メイサが不二子として全然ゴージャスさが足りないとかそういう問題では済まない。
確かに黒木メイサでは不二子役をするには力不足。じゃあ、誰が?と言われると困るが、少なくとも美しくもなければグラマー、ゴージャス感がなかった。
小栗旬玉山鉄二綾野剛浅野忠信などの俳優は良さを出していたが、全部空回りしていた。
綾野剛は微妙なところも多かったが、五右衛門という一番難しいかもしれないキャラクターだけに仕方ない。
それにしても本当にひどい映画だった。
これだけの俳優を使ってこんなに面白くない映画を作れるものだとあらためて思った。
北村龍平という監督は色んな所で非難されているがさもありなん。
もっと批判されてしかるべき人だと思うし、こんな人に大金を預けて映画を作らせるのもどうかしている。
北村龍平氏は「この作品がスタートライン。ここから実写版のルパンワールドを展開し、パート2、パート3へと進んでいきたい」と続編への強い思いを語ったらしいが、もう結構。
2度と映画製作に関わらないで欲しいと思う。

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