悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

カラスの親指

道尾秀介の小説を映画化した作品。
阿部寛主演だが、村上ショージが主演とも言える。
能年玲奈もなんだか不思議な魅力を発揮していて、ファンなら絶対に見るべき作品なのかも。

私はずいぶんと前に小説を読んでいたのでオチはわかっていた。
女房と一緒に鑑賞したが、言いたくなるのをグッと我慢していた。

アルバトロス作戦大成功で終わらないのがこの映画。
というかそこからがほんとうの意味での「カラスの親指」を知ることになる。

この作品を見て村上ショージを好きになってほしいが、演技が下手すぎ。
あんなに棒読みの演技でもいいのかいな?と思ってしまう。
その逆にあれだからよかったのかもという気もある。

姉の「やひろ」役の石原さとみとその彼氏のバカップルぶりもちょっとびっくりだが、アルバトロス作戦の終わりに姉妹ならではのトリックがよい。メイク次第では本当に兄弟ってそっくりという印象。

敵役の樋口を演じる鶴見辰吾が怖くない。やっぱりイケメンの優男のほうが向いているんだろうか。
演技自体は良いのだが、迫力がない。
配役は阿部寛と逆のほうが良かったのかも。
詐欺師というのもあまりハマらないような気もする。
阿部寛がハマっているとも思えない。あのデカさは目立ちすぎる。詐欺師に向かない。

とは言え、小説も面白かったけれど、映画も楽しめた。

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