結構話題作だったのか、映画化もされた作品。
映画は見ていないし、今のところ見る予定もないけれどとりあえず女房がブックオフで購入してきたので読んでみた。
女房はかなりハマったようだが、私にはあまり向いていないのかもしれない。
女性の目線から見た人間観察、批評がなんとも底意地の悪さばかりが見えて嫌になる。
まあ、キレイ事ばかり書かれているよりはこれがリアリティなのかもしれないけれど。
とことんまで犯人扱いされた人物が実は無実で、ネットや安っぽい週刊誌の記事で犯人に祭り上げられたというのがこの物語の怖さ。
所詮人が人を語るときに、客観的に見たりはできず、そこにはその人の主観が入り、さらには話を面白くするために大げさに盛られると・・・
殺された人は気の毒だけど、犯人にされた人もずいぶんと可愛そうである。
何よりも両親からもそれほど愛情を受けていないのが辛い。
父親なんて娘が殺したという前提で話をしているし。
本当の親なら何があっても子供は守ってあげようとするものだが・・・
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