悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

決勝トーナメント ブラジルW杯

録画していた試合を見た。
ブラジルvsチリ戦
一方的な試合ではなく、内容的には負けていてもおかしくない試合だった。
チリは侮りがたいとは思っていたが、ここまで追い詰めるとは予想外。
ブラジルは連携が悪く、チームとして機能していなかったように思う。
主審との相性もあるだろうが、フッキが気の毒。W杯では一番動きが良かったように思うが、せっかくゴールネットを揺らしてもハンドの判定でおまけにイエローカード
うーん、あれが?という感じである。
後半チアゴ・シウバが思わず天を仰いだシーンも本来ならPKをトラれてもおかしくなかったのかも。
主審の笛で大きく試合の流れが変わってしまうのもサッカーというスポーツならではなのだろう。
今回の開催国ブラジルは国民の期待も大きく非常にプレッシャーもあると思うが、こんな試合をしているようでは次はないような気がする。
開催前から暴動があるなど決して国民から祝福されたワールドカップではないが、それでも早々と負けてしまうとそれこそもっと大きな暴動が起きそうな気がして怖い。

昨晩はオランダvsメキシコ。
メキシコは1点リードで後半の終了間際まで試合を支配していながら、残り時間が殆ど無い状態で同点に追いつかれる。
そしてロスタイムに決勝点となるPKを献上。
前試合のチリ戦といい、展開が厳しくても価値を拾っていくオランダというのは今回相当強いのかもしれない。前回準優勝国なのでもちろん強いが、下馬評ではそこまでの評価ではなかった。
強いオランダが、強敵にはしっかりと引いて守備を固めて、人数をかけずにカウンターを狙う、弱者の戦いを徹底しているからかもしれない。

コロンビアvsウルグアイも見た。
優勝候補とも言えるコロンビア。エースのファルカオを欠いているが、層が厚くて戦力定価はないと専門家が分析していたとおり、素晴らしいチーム。チームとしての完成度ではブラジルを上回っているように思う。
ネイマールの大会と言われて、事実活躍しているが、同じ歳のJロドリゲスが素晴らしい。ここまで5得点で現在単独トップ。世界的なスターへの道を歩み始めていると思う。
彼以外にも11番のクアドラードなどもスピードがあってすばらしい。
相手チームは敵陣に攻め込んでいてもあっという間に形勢逆転してしまう。油断できない。
ウルグアイとチームとしては似ている。堅守速攻。スアレスを出場停止で失ったのがなんとも痛い。スアレスがいてもコロンビアの優勢は変わらないかもしれないが、この試合を見る限りコロンビアがウルグアイを圧倒。試合をコントロールし、危なげなく勝ち進んだ。
ウルグアイでは攻撃陣では唯一カバーニが精力的に動いていたが、前回MVPのフォルランは存在感が薄かった。
固い守りを支える南米最小失点のキーパー、オスピナが素晴らしい。そして攻守の切り替えが速く、すべての選手の個人技が高く、スピードもあり、ディフェンダーでも一気に前線に駆け上がってフィニッシュに向かうというシーンを幾つか見ると、こんなチームに真っ向勝負を挑んで勝つと言うのはアジアレベルのサッカーでは相当厳しいということがわかる。
我が日本は4-1で破れたとはいえ、ある意味善戦していたのかも。

コスタリカvsギリシャは見ていない。録画もしていないが、延長で決着がつかず、PK。ギリシャも堅守が光るが、敗退。親善試合でコスタリカに勝った日本。親善試合に勝ってもあまり価値はないということか。

ブラジルの次の相手はコロンビア。今までの試合内容を見る限りブラジルが敗れてもおかしくない。
一方コロンビアは余裕の試合をしてきているため、緊迫感のあるゲームで果たして結果を出せるかどうか。注目である。
更にこの2チームのどちらかが勝ったとしても次はおそらくドイツと見ている。
フランスvsナイジェリアの勝者とドイツvsアルジェリアの勝者が戦うが、ドイツが実力でひとつ飛び抜けている。ブラジルの優勝への道は険しい。
そう思うともう一つのグループはやはり恵まれているような気がする。
オランダは強敵メキシコを下し、次はコスタリカ。ダークホース的な活躍で侮れないとは思うが、オランダがコスタリカに負ける姿は想像できない。
残りの組はアルゼンチンvsスイス、アメリカvsベルギー。この中ではアルゼンチンが有力。
決勝にはオランダかアルゼンチンのどちらかがブラジル、コロンビア、ドイツの勝者と対決することになりそう。

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