悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

Windows8/8.1がXPの代わりになるのか

XPのサポート終了は色んな所に波紋を投げかけている。
以前からMicrosoftに対する風当たりは強い。
私も最近のMicrosoftに対しては良い感情を保っていない。
Vistaの失敗はともかく、Windows8/8.1にまつわること、Office2013のことなど圧倒的なShare煮物を言わせて利用者に無理強いしているように思う。
XPのサポート終了は仕方があるまい。10年以上も現役のパソコンの主役OSとしてやってきたのだからこの世界においては本当に長かったということだろう。
新しいOSの人気がなく、かといって他に選択肢がない。
何か別のOSでも社会に及ぼす影響力の高いキラーアプリがそのOSから登場すれば、一気にこの形勢も変わるのかと思うが、そう簡単な問題では無いようだ。
特に企業においては。
iPhoneiPadiOSとNexus7やスマートフォンAndroidによってパソコン離れが起きている。
個人ユーザーにとってはより手軽で持ち運べるパーソナルなコンピューターとしてパソコンよりも便利な存在となっている。
我々おっさん世代はパソコンをこよなく愛しているし、手放せないが、若い世代ほどそれほど必要としていないと思う。
キーボード入力並みとはいかないまでもでも恐るべき速度であのスマートフォンで文字を入力するし、アプリも必要に応じて使い分けているようだ。
そもそもパソコンでないと困るということも個人的に使用する上ではそれほどないと思う。

Microsoftがパソコン離れに危機感を覚えたのは当然である。
Microsoftのビジネスは広告収入のGoogleとは構造そのものが違う。WindowsファミリーのOSとそのOS上で動作するOfficeによるものがほとんど。
そこで乗り遅れた感のある気持ちがWindows8を生み出した元だと思うし、強引にパソコンOSとタブレットを融合しようとした苦肉の策だったのだろう。
十分なテストを行ったとは思うが、それでもあんな中途半端な作りしかできなかった。
男でもできるパソコン、多くのソフトウェアを動かす土台としてのOS、そういったシガラミこそが強みであり、そういったシガラミこそが今のMicrosoftの足を引っ張っているとも言えないくもない。
ここに来て、Windows8.1の大型アップデートでより旧来のOSの操作性に戻そうとしているが、コレもタイミングが少し遅かったような気がする。
XPが現役の間にもっとスムーズに乗り換えてもらえるようなOSにすべきだった。少なくともWindows8.1でスタートボタンつけました。スタート画面を出さずにデスクトップから始められますよ〜みたいなごまかしで消費者は納得しない。
タッチパネルを強く意識したOS。それは良い。
だからといって今までのマウスとキーボードで作業する、ビジネスマン、仕事で使う人にとってはあのインターフェースはありえない。
とことんまで嫌われているのは確かだ。

Windows7がXPの後の企業向けスタンダードに収まってしまったのは確か。
個人はすでにパソコンから興味を失いつつある。多分個人でも仕事でバリバリ使う人ほどWindows7を選択するだろう。
2020年までのサポート期間だが、そもそもWindows8もサポート期間は短い。Windows8.1が出てから2年以内にWindows8.1へアップデートすることが条件で2023年までのサポートとなっていたはず。
MicrosoftによればWindowsストアから簡単にアップデートできるとのことだが、各メーカーにとってはアップデート作業なんてお頭の痛い話。そもそも個人にとってもリスクを負って面倒なアップデートの作業などしたくはない。
スマートフォン並みに簡単ならまだしも、Windowsのアップデート(アップデートと入っているが、OSのバージョンが変わるので本来はアップグレード)なんて時間は相当かかるし、失敗したらやり直さなければならないし、いいことなんて何もない。
パソコンをいじっているのが好きな人ならまだしも、苦手な人にとっては嫌がらせ以外の何物でもない。


Officeにしてもそうである。広く使われ、もはやスタンダードの地位にあるMicrosoftOfficeだが、そのため狙われることも多く、セキュリティが切れたOfficeは危険とされている。
しかしOfficeに数万円投資するというのは今の時代にそぐわない。高級なパソコンのイメージが抜けないAppleMacでさえ、iWorkというOfficeは無料でついてくる。
GoogleであればGoogleのアカウントさえあれば、無料のクラウドのOfficeであるGoogleドキュメントが利用できる。
確かに昔はソフトウェアは高価だった。
一世を風靡したロータス1-2-3は希望小売価格が98000円。
日本語ワープロの代表格だった一太郎もバージョン3で58000円。
同じ時代のMicrosoftのWord、Excelもそれぞれ58000円だった。まだMicrosoftが統合ソフトとしてOfficeという名前ではなく単品で販売していた当時である。
それがOfficeになってWord、ExcelOutlookが入って単品と同じくらいの価格になり、更にバージョンが上がるごとに価格は下がってはいた。
しかし今の時代に会社ならともかく個人で高価なOfficeソフトを買おうとは思わない。
代わりに使えるものがあるしね。

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