長らくアナウンスされていたXPの終了。
そして今年になって一気に乗り換えなどが加速し、消費財のアップにも伴って3月までにはかなり売れた模様である。
とは言え、パソコンの需要はそういった特殊な要因を除くと以前弱く、今後は落ち込む可能性もある。
そんな中XPのサポート終了によってXPから他のOSへの乗り換えを企む人たちからの相談が後を経たない。
自作PCやショップマシンという素直なPCであれば、OSさえあれば、勝手にアップグレードすればいいと思う。
現行のWindows8/8.1にはBIOSレベルでの対応などもあるのでともかく、Windows7であれば操作性もちょっとした慣れですぐに問題なく使えるだろう。
メーカー製のパソコンだとそうはいかない。メーカー独自のアプリケーションの問題もあるが、マザーボードも特殊だし、ドライバなどもインターネットで入手できるものがあるとは限らない。
そもそもそんなことはメーカーにとっては何のプラスにもならないことだし、正直言って買い替えてくれというところが本音であると思う。
自作、ショップマシンでPCの性能に余裕があれば良いが、XPが何とか動くレベルのPCにXP以降のOSを載せるのははっきり言っておすすめしない。自殺行為。インストールできてもまともな動作ができなければ何の意味もないと思う。
起動終了に時間がかかり、アプリケーションもフリーズしているような状態ではまともに作業はできないだろう。
一番困ったPCがWindowsVistaReadyと書かれたXPパソコン。
Vistaが登場した当時、512MBのメモリを搭載したパソコンはVistaReadyパソコンとして販売されていた。
Vistaで使っていた人もいるが、多くの人がXPにダウングレードして使っていたパソコンである。
VistaReadyなので当然Vistaを載せることはできる。
メーカー製PCの場合はXPとVistaのふたつのOSを選択できるようになっていて、XPで利用してきた人は多い。
付属品にVistaのディスクがあれば手軽にVistaへ変更できるようにはなっている。
しかし元の素性が低性能パソコンである。当時はそこそこの性能でも今の時代には力不足は明らか。
しかもVistaはパソコンのリソースを要求するOSでMicrosoftとしても捨て置いているような状態。
まともにサポートする気もないようだし、おそらく今後もそういう感じだろうと思う。
XPからVistaへ乗り換えた人たちの悲鳴が今から聞こえてきそうだ。
Windows8.1の大型アップデートがある。今度こそ消費者の意見を取り入れたものになるのか?
スタートボタンもまともなものになるらしいし、タイルアプリにも☓ボタンで閉じれるようになるらしい。色々と改良されているようで楽しみではあるが、それならWindows8.1の時にしておけばよいのにと思う。
それと同時にスタートアプリはやっぱり邪魔なだけで大した役にも立っていなということだろう。
これからどうなるのかわからないが、パソコンとタブレットを同じOSで動かすというコンセプトは悪いと言わない。だが、パソコンのOSとしての使い勝手を悪くするようなOSなら必要ない。
そしてOSのリリースサイクルを短くするというメーカー側、提供側の論理は消費者、とりわけ企業ユーザーにとっては許しがたいことである。
多くの企業がWindows7を選択し、Windows8/8.1などは企業はまともに使えないと思っているところがほとんどである。
2020年までサポートのあるWindows7でつなぎ、その後のことはその後の時代に任せるという選択だ。
Windows8などを入れても8のサポートが次のOSがリリースされて2年以内のアップデートを求めているのでこんな短いサイクルでOSを乗り換えさせられてはたまったものではない。
とりあえず、XP終了、Windows8まわりのことでバタバタしそうである。