悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

キック・アス

以前レンタルで借りたものの、途中まで見たきりで返却し、中途半端にしていた作品。
息子がキック・アス2を見たがっていたが、結局見に行っていない。やっぱり見るなら1作目を見てから出ないと。
確か途中まで見たけど、下品な作品なので息子と見るのは少し躊躇していた。R15作品でもある。

ヒーローに憧れる正義感の強いヘタレ高校生が主人公。キック・アスと名乗るヒーローとして勇気を見せて悪人と戦ったシーンが動画でインターネットに投稿され、瞬く間に世間に知られるヒーローとなる。
そしてもう一方の主人公である、ヒット・ガールとビッグ・ダディ。こちらはヘタレではなく、ほんとうに強い。
ビッグ・ダディである父親は元警官でマフィアのボスに陥れられ、刑務所に入っていた。出所後、娘と一緒に恨みを晴らすためにいろんな訓練を娘に施す。一流の殺し屋、ヒット・ガールに育て上げる。
ビッグ・ダディとヒット・ガールはマフィアの扱う麻薬を奪い、手下たちを殺していく。これらの行動がキック・アスのしわざとマフィアに勘違いされ、キック・アスは命を狙われるハメになる。
そしてキック・アスをおびき寄せるためにマフィアのボスの息子がレッド・ミストと名乗るヒーローとして登場し、キック・アスに共闘を持ちかける。
そしてキック・アスの仲間であるビッグ・ダディとヒット・ガールに引き合わせることになるが、そこでレッド・ミストは裏切る。
ヒット・ガールは銃で撃たれ、ビッグ・ダディとキック・アスは拘束される。
ネットを使ってヒーローを傷めつけるシーンが流される。ヒット・ガールはこんな日のために防弾チョッキを着込んで普段から銃で撃たれる特訓(どんな親子やねん)を積んできていたので、ノーダメージ。颯爽と救出に現れる。
しかし助かったのはキック・アスでビッグ・ダディは焼けただれ、瀕死の状態。結局、今後のことを娘に期待して息を引き取る。
復習に燃えるヒット・ガール。命を救われたキック・アスも加勢する。
最期は気持ちのよい格闘シーンとエンディングといういつもの流れに。
それにしてもメチャクチャ、ハチャメチャな映画である。
ヒット・ガール演じるクロエ・グレース・モレッツがまだ幼く、以前見た「ヒューゴの不思議な発明」よりも前の作品になるが、あの時の役柄とはぜんぜん違う。はっきり言えることはスターになる要素がやはりたくさんあるということ。容姿は好き好きの問題だが、ものすごくしっかりとした演技をする。「ヒューゴの不思議な発明」での役柄も微妙で難しいと思うが、見事にこなしていたが、今回のヒット・ガールは更に際立った個性を発揮。一躍スターに踊りでた出世作となったのもうなずける。
で、主人公のキック・アスは?憎めないタイプである。なよっとした雰囲気をうまく出しているが、本来はかなりのイケメンである。23歳年上の映画監督と結婚するなどかなりの風変わりな青年である。驚いたのはキーラ・ナイトレイ主演の「アンナ・カレーニナ」で登場していた美男子将校を演じていた。私はまだ「アンナ・カレーニナ」をきちんと見ていないが、メチャクチャ男前というか気持ち悪いほどの美男子だったという印象しかない。キック・アスの高校生デイヴとはエライ違いである。
当然ながらこの二人を中心に回っていく映画なのだが、ビッグ・ダディ役にニコラス・ケイジが演じているなど力が入っている。
続編である「キック・アス ジャスティス・フォーエバー」でも悪役として活躍するマザー・ファッカー(名前からしてすでに狂っている)がこの作品ではキック・アスと同じ高校生でレッド・ミストとして登場。

アメコミ風ヒーロー映画ではあるが、普通のヒーロー物とは違って笑いを中心に描かれている作品。シモネタ、グロ描写があるのであまり幼い子には見せられない。

ヒロイン、ケイティよりもその友人のエリカのほうが個人的には好みのタイプだった。映画の内容には関係ないけど。

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