悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

TED テッド

可愛いはずのくまのぬいぐるみ、テディベアと少年の心温まるお話ではない。
少年とテッドの出会いは8歳の時。目立たず友だちもいないジョン・ベネットがクリスマスに貰ったプレゼントがくまのぬいぐるみのテディベア。
そのくまのぬいぐるみが会話をして動き回る。一躍有名になるが、年月とともに人気はなくなり、今はジョン・ベネットとフラッシュゴードンなどのビデオを見ながら怠惰な生活を送っていた。
ジョン・ベネットにも恋人ができるが、テッド都の友情を優先してしまい、愛想をつかされてしまう。
そこへテッドを欲しがる変な親子にテッドが誘拐されて…

あらすじだけを見るとなんてことないが、この映画の見所は可愛いはずのくまのぬいぐるみも35歳の主人公に合わせて十分におっさんになってずいぶんと下品になっている。その会話はR指定じゃないと気まずいだろうと思う。幼い子供が見る映画ではない。
かわいいくまさんの映画と思って子供連れで見るととんでもないことになるだろう。

まあ、面白いので見て損はない。得るものもあまりないけれど、ジョンと彼女が離れてしまった時にテッドがジョンに謝りに来るが、そこで言った言葉は深い。
「今まで自分で責任をとったことがあるのか。自分で選んだことだろう。」
まさにそのとおりである。テッドは本当にどうしようもない奴だが、それについていくのも拒否するのも自分自身である。テッドに誘われたからフラフラと遊んでばかりでいる35歳と言うのは辛い。会話できるぬいぐるみを通して大人になりきれない大人もどきに強く語りかけている映画ではないかしらん?とちょっぴり考えさせられたところはあるけれど、基本はコメディ。

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