悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

SONY PC撤退

VAIOというブランドで一世を風靡したパソコン。SONYはパソコン業界から身を引き、事業を新会社に譲渡するというニュースを見た。
以前からそういう噂はあったようだが、いざそうなると一抹の寂しさを感じる。
VAIOは使ったことがなく、おそらく将来も買うことはないだろうと思っていたが、ファンは多い。
どちらかというとApple信者、Macファンと同じようにSONY信者、VAIOファンがいると思う。
どちらにも共通するのは強烈な個性。他社にはない先進性。そして美しい、ややもそれば異彩を放つデザイン。

今後はVAIOブランドは残してパソコンは作られるのだろうが、SONYから離れてしまえばもはやVAIOと言えないような気がする。いずれ消えてしまうのか。

VAIOは法人に弱い。というか企業でVAIOを使っているというところは見たことがない。
NEC東芝富士通が多いが、モバイルならレッツノート
デスクトップはDELLやHPが多いような…。

で、パソコン自体が個人市場は全然ダメ。今後も伸びそうにない。デスクトップは一部の高性能ゲームマシンやCG、動画などの高度な処理をする以外には存在価値がない。
ノートパソコンは性能があがり、すっかりとパソコンはデスクトップから主役の座を奪っていったが、最近はノートパソコンも価格が低下し、儲からない商品になっていると思う。儲からない上に売れる台数も減少している。
一方猛烈に伸びているのがタブレット市場で、ノートパソコンがかなりその分野に食われてしまっている。
考えてみれば、自宅で激しくPCを使ってする作業というのはあまりない。大抵の人は文字が入力できればよいが、ネットに繋がってWEB閲覧とメール、FacebookTwitterなどのSNSがあれば十分。
それらはすでにここ数年の革命とも言えるiPhoneスマートフォンで十分にかわりになるということが証明されてしまった。
大きく、高価なPCは不要。
あるいは一家に1台あればよく、個人個人で所有する、本来のパーソナルコンピューターはスマートフォンに取って代わられたということだ。

企業、業務で使うにはまだまだ文字入力が多く、会社のネットワーク都の連携などもあり、パソコンが必要。つまり企業での需要はそれなりにあると思う。
そこでしっかりと勝負ができない企業は辛い。
コンシューマー向けの3万円〜5万円のパソコンでは利益なんて出すこと自体が厳しだろう。他の商品と違って売りっぱなしというわけにも行かず、サポートも必要だし。

MicrosoftIntel。この2大巨頭が最近失速。パソコン界の黒幕というか元締めというかそんな存在の会社だが、PCメーカーにとっては今後はこの2社にしたがってPCを作っても将来はないと皆感じている時期に来ていると思う。
やりたい放題やり過ぎというか、イノベーションを起こせず、規模に任せて使用者の利便性を損なうことばかりをしている。
もちろん2社とも技術もある会社だとは思うが、はっきり言って好きになれない。

今後もこれに引き続きPCから撤退する企業はあるのだろうか。
というかコンシューマー向けは縮小していくだろうね。

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