悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ソニー、パソコン事業から撤退

というニュースがあった。
ソニーといえば、AV機器。そしてWindows95の頃からパソコン業界へ参入し、瞬く間にVAIOの名前でソニーのブランドとして定着した。
私はVAIOは使ったことがないけれど、Appleと並んで熱狂的な信者がいるメーカーだと思っている。
高くて高性能というイメージよりもお洒落なデザインで個性的というイメージが強い。
確かにデスクトップ機で高性能なものもあったが、かなりキワモノというものもあった。
ビデオカメラに小さな液晶と小さなキーボードを付けたようなマシンとか。シャープの液晶ビューカムと並べると本当にビデオカメラにしか見えないだろう。
ニコンポのようにオーディオに特化したPCのだとか、ジョグダイヤルを搭載したものやマジックゲート対応メモリースティックなど独特なものが多い。
とりあえずデザインは画一的でダサいものが多かったPCでは別格だったが、独自色が強すぎて好きになれなかった。
以前、一時的にデスクトップを買おうと思っていたことがあったが、買わずに正解。
薄くてスタイリッシュなノートパソコンが多かったが、今はそのノートパソコンが不調。
デスクトップはもっと前にすでに終わっている。メーカー製のデスクトップパソコンはお年寄りか初心者が販売員に進められて買う以外には売れることはないと思う。
日本のパソコンメーカーは高品質、高価格であり、その中でもソニーはよりその色合いが強いメーカーだった。
今やパソコンは日本製よりも海外製のほうがお得感は強い。サポートを重視する人にとっては国内メーカーは高くても選ぶ価値はあるのだろうが、買い替えなどのPCがある程度わかるユーザーにとっては安いほうが良い。
壊れるときは国産も外国製も同じように壊れる。その確率は大分違うが、価格ほどの差を感じられない。

商売になるかならないかはともかく、以前は変態チックなパソコンが各社ともにあった。
今はパソコンは安くて性能も良くなったが、同じようなものばかり。

パソコンを徹底的に面白くないものにしたのはIntelMicrosoftだろう。
パソコンはそのふたつの巨大な会社がほぼ牛耳っており、メーカーはその2社の顔色を見ながら製造。独自色を出せない。普及期には業界の強いリーダーとして大いに意味があった。
今は害があるだけの会社になってしまったような気がする。ウルトラブックやらWindows8やらIntelMicrosoftの罪は大きい。どちらもユーザーを軽視し、パソコンメーカーを振り回しただけだった。

SONYはこれから何を作って行くのだろう?ゲーム機もかつて程の勢いはなく、というよりも儲からない武門になってしまった。AV機器なんて以前のように売れる時代ではない。WALKMANという大ヒット商品があったが、今やiPodの影に隠れてしまった。
そのiPodももはや売れない時代になりつつある。ライバルはiPhoneAndroidスマホである。

SONYだけでなく日本のエレクトロニクスはほんとうに厳しいと思う。家電メーカーは各社ともたくさんの品揃えをしているが、売れているものがない。会社として儲けるための商材としての商品がないと思う。

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