最近通勤電車内で、聖書のように心を鎮めるために読んでいるような気がする。
朝、職場へ向かう気持ちが前向きにならない時、落ち込んでいる時でもこの本を開き、神様の声を聞いて心を沈めると不思議に落ち着くのである。
松下幸之助の名前を知らない人はいない。しかし私もあったこともなく、すごい人という風に周りから言われているだけで今ひとつぴんとこない。
実際に話も聞いたことがないけれど、この本を読んで近くで氏が語ってくれるような気がする。
そして読めば何かしら勇気づけられることもあるが、多くは恥ずかしい気持ちでいっぱいになる。
この本は繰り返し同じようなことが書いてある。
素直
謙虚
恐れず、奢らず
…
特にすごいと思えるような表現や説明などはない。しかし経営の神様と言われ、今なお語り継がれる人物の繰り返し語りかけてくるような言葉の一つ一つはやはり重みがあり、心にこたえる。
気持ちが萎えた時にでも読むといい。
今まで本屋で手にとってパラパラと見たことはあるが、大したことがないなあ、という感覚だった。
実際に購入して落ち着いて読むと良い。じっくりと。
一日一編でも良いし、数編読んでも良い。じっくりと読みたい。
諭されているようで自分の未熟さがほんとうによく分かる。
実際にこの言葉を持って行動出来はしないかもしれないが、何か気づかせてくれることもある。
ありがたい本だと思う。
- 作者: 松下幸之助
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1968/05/01
- メディア: 文庫
- 購入: 42人 クリック: 420回
- この商品を含むブログ (143件) を見る