悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

96時間リベンジ

リュック・ベッソンのヒット作「96時間」の続編。
前回、主人公の娘のキムが誘拐され、売春婦として売られていくところを救い出すというストーリーだった。
今回は前回の売春組織を指揮していた一味の父親が息子の復讐のために主人公家族を襲うというストーリー。
それにしてもあんな目にあって男性不信になってもおかしくなさそうなところ、のっけから父親よりも彼氏を選ぶ娘の感覚にはちょっと驚き。
まあ、そんなものかもしれないけど、娘を持つ父親としては複雑、微妙。

舞台はイスタンブール
元妻と主人公のブライアン・ミルズはあっけなく悪党に拉致されたのに、奇跡的に逃げ出すことに成功。
アレだけ足手まといでしかなかった娘が今回は活躍。
父親の救出に一役買う。
それにしても場所を携帯で知らせるためにイチイチ手榴弾を投げて音で確認するとはあまりに無茶苦茶。
あんなもあの一発投げればすぐに捕まるだろう。それを3発だったっけ?武器としてではなく場所を確認する道具として使用とは・・・

拉致されたのに、足の骨一本おらずに拘束具のみで見張りも付けない悪党一味。
本当に復讐する気があるのかどうか気迫の欠片も感じられなかった。
部下達はテレビを見てうだうだやっているし、息子を殺されたビッグボスがわざわざ外国まで乗り出して復習をしようとしているのにその緊迫感がまるでない。
危機管理がなっていないな。
やっぱりダメなボスなんだろうね。
その他突っ込みどころはたくさんあるが、悪党たちというのはただのオブジェに過ぎず、主人公たちの圧倒的な強さを際だたせるための道具でしかない。

自動車教習所で縦列駐車がうまく行かず、2度も落ちている娘が、イスタンブールの街でのタクシーを奪っての逃走劇などもありえん。
ドリフトキメまくりで最期には機関銃を備えて警備しているあまり家大使館に突撃するというシーン。
もうなんでもあり。
そう、撮りたい絵を撮るためにシナリオを書いているのでは?とも思ってしまう。

とは言え、そこそこ楽しめる映画だがね。

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