悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

不妊治療の公的助成金の話題

少子化が叫ばれて久しい。
そういうニュースが出ても少子化対策は効果が出ていない。大作自体どのようなことが行われているのかよくはわからないが、様々な原因がある。
まずは結婚年齢の高齢化、出産の高齢化というのは確実にあると思う。
結婚したら子供を作るものという考え方自体が前時代的で古臭いと言われそうだが、夫婦共働きで子供のいない家庭や作らないカップルというのもたくさんいる。ある程度の蓄えができ、子供がほしいと思った時には子供ができずに不妊治療ということも多いのだろう。
不妊治療の公的助成金に年齢制限を設けるということがニュースになったが、そもそも不妊治療に公的女性というものがあったということを知らなかった。多くのカップルが不妊で悩んでいるという現実があるということをあらためて感じる。
もちろん収入制限があるが、43歳未満の不妊治療の女性はやめるという流れになっているらしい。もちろん賛否両論がある。効果の薄い高齢の不妊治療は税金の無駄という意見もあるし、医学的に見ても厳しく、母体に及ぼす影響から避けたほうが良いという意見も。
不妊治療そのものが出来ないわけではなく公的な補助がなくなるということである。妊娠という現象自体、どうしても年齢と言うことがシビアである。当然制限があってしかるべきだと思う。
子供がほしいと願っても授からず、要らないと思っても勝手に妊娠してしまう。なかなか思うようには行かないもの。子供がほしいなら若くして妊娠する必要があるのは確かだし、それで出来ないなら早めに治療を受けるべきである。もちろん夢を捨てきれずいつまででも治療を受けても良いがそれに対しての助成をやめることについては多くの方に異論はあるまい。

少子化について妊娠そのものが少なくなっている原因が夫婦の高齢化というがまずは大きな要因だ。子供を作った場合の責任が重く、今の若い男性にはその責任から逃げ出す傾向が強い=草食化というのがドンドン進んでいるという気がするのである。女性が強くなり、相対的に男性が弱くなっているため仕方がないと思える所も多い。
女性が強くなり、社会進出が進み、男性の職場とされていたところもドンドン女性が増えている。一面は良いことであるが、同時に女性が家庭に入ることができなくなっている。なら男性が入ればいいという意見はここでは無視させていただく。男性はどうあがいても母親にはなれない。料理や掃除などの家事全般はできるだろう。子供の世話だってできるはず。しかし母乳は出せないし、妊娠は絶対できない。どうしても女性の力が必要なのである。

子供を作るのはカップルの問題。何かを欲すれば何かを諦めるという取捨選択はどうしても必要。親としての負担から逃げたい男性、自分のキャリアを諦めきれない女性など、双方ともに根本的な問題がある。子供がほしい、子供のいる円満な家庭を気づきたいという素朴な夢よりも独身のようにまだ気ままに遊びたい男性や会社の仕事を優先させたい女性が多い以上、どうしようもないが、一番大きな理由はそこだと思う。
こういう意見を言うと男性は自分の仕事をずっと続けられるのに女性は不利だという事を常に言われる。確かにそうだろうなあ。

なんでも思うように行かないもの。出産、子供を作るというのは女性にだけにできることだが、いつでもというわけではない。生むべき時期に産まずに先送りして、産みたいときには産めないものである。

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