ほこたてのハッカーVSセキュリティ対決

ほこたてという企画物の番組。
どんな盾も貫く矛とどんな矛の攻撃も防ぐ盾ということから矛盾という言葉が生まれたように、どちらも譲れない者同士を競わせている番組である。
なかなか面白い企画ではあるが、所詮はテレビ。
今回は世界最高のハッカーと世界最高のセキュリティ会社との対決ということらしい。
本来ならすごい対決なのだが、本当に茶番だと思う。
まず、この対決、すごいことだと周りが煽っても映像的には全然盛り上がらない。見ている層を考えると、「パソコンウイルスが最近はびこっているので、うちの息子も気をつけないと感染してしまうわ」というレベルの人達が見る番組。
セキュリティとはなんぞやというところもあやふやだが、ルールをテレビで伝えてもほとんど視聴者には伝わっていない。
そもそもセキュリティと言う事なら、入られたらダメだと思うが、それなら映像的に面白く無いのでハンデをつけたのか、Windows2000のSPなしのパソコンだという。
そういう古いセキュリティもボロボロのパソコンなのでハッカーも簡単に入れるわけだ。しかしそこはセキュリティ会社、こういうルールなら入られることを見越して、目的のファイルを暗号化、それを解除せよということらしい。
なんだか違うような気もするが、何れにしても盛り上がらない。
そもそも戦いにはルールが有り、あまりにガチにやると盛り上がりも何もなくなるので、演出が入っているらしい。
もともとよくわかっていない視聴者によくわからない対決を見せているのに、更によくわからない解説で全く意味不明だった。
そもそもこういうものはほこたての規格には向いていないのではないか。