悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

十戒

ゴールデンウィークの休みに二日間に分けてこれを見た。
幼い頃見たような記憶もあるが、全く覚えていない。
今、あらためて見てみるとやはり結構厳しいものがある。演技云々もそうだが、ドラマの大半がスタジオで撮影しているのでテレビ番組のような品質である。
チャールトン・ヘストンがモーゼの役。個人的には猿の惑星の船長のイメージのほうが強い。晩年はライフル協会の会長の顔が強くて悪いイメージしかない。
ともあれ、この作品ではモーゼ役であり、素晴らしい人物の役として登場する。ストーリーはヘブライ人の神を見つけ、自由を獲得するために人々を導くというストーリーである。
非常に長い。4時間に及ぶ作品である。CGのない時代にあの特撮は映画館ではかなり迫力があったのだと思う。また約束の地へ移動をする民の姿もエキストラの数が半端ない。力技。
ファラオの息子であるラメセスが悪役だが、ユル・ブリンナーの顔が力がありすぎてすごい。本当に吸い込まれそうな顔立ちで圧倒されてしまう。
美女として登場しているラメセス王の娘だが、女は複雑だと思わせてくれる。そして当時としては当たり前だろうけど、血族同士の結婚である。なんとも血が濃すぎて良くないだろう。
追放された後、砂漠でさまようモーゼは羊飼いの族長の娘たちに救われる。娘ばかりのところで好きな娘と結婚してくれといわれる。選んだのは長女。非常に綺麗な女性である。石工のヨシュアの恋人も非常に美しい人だが、その女性を奪ったのは中尾彬のようなおっさん。なんとも悪役顔でいつバチが当たるのか待っていた。ラストシーン近くで果たされる。

ブルーレイになって映像は本当に古い映画にもかかわらず綺麗である。ただし、ブルーレイの作りが悪いのか日本語吹き替えで見ているのに途中で英語+字幕に変わったりする。また日本語吹き替えに戻るが、この辺りをもっときちんと作って欲しかった。
1956年の映画。半世紀前の映画と言うことは著作権もないのではと思っていたが、映画は70年。それでも後十数年で著作権フリーになる作品ということか。



十戒

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