悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

WBC準決勝 プエルトリコ戦

残念ながら敗退してしまった。
伏兵プエルトリコに惨敗である。内容的にも非常に不満の残る試合だった。
その一つとして、周りのムードが決勝進出を当然のように考えいた事。プエルトリコは弱い相手ではないのに、どこか楽勝ムードというのがあった。
オランダ戦の2試合で打線が上向きになってきたということだが、実際は粗さが出てきているのではないか。しぶとさ、繋ぐ野球というもんをしっかりできるのかが疑問だった。
何よりも今日の試合を見て、打てなさすぎる。打者は日本人はメジャーでは活躍する選手は出てこないのではないか?イチローのように足や守備力などがずば抜けていないと無理。パワーヒッターはとてもかなわないと感じる。

8回の問題のシーン。何度見ても意味不明である。
内川が責任を感じているコメントを残していたが、この大会で非常に目立った活躍をした井端のインタビューでは「行けたら行け」という作戦だったらしい。なんやそれ?というのが正直な気持ち。そんな作戦はない。そういう中途半端な作戦は一番悪い。徹底すべし。
スポーツなので実際にやる選手の力量にかかっているというのはわかる。その中での作戦や用兵というものがある。しかし「行けたら行け」ってなんという作戦だ。それなら「打てそうなら打て」と言っているのと同じ。
私は「臨機応変」という言葉が大嫌いである。非常に都合の良い言葉で、その一言で会議が終わったりすると、時間を無駄にしたという気がする位だ。つまり機に応じて対応を変化させるということである。具体的な指示ではなく、「うまくやれ」ということである。こんな指示でうまくいくのなら上司や監督などは不要である。バカ殿の「よきにはからえ」と同じである。
よく、こういう場合はどうすればいいか若手が上司に指示を仰いでいるシーンを見かけるが、馬鹿な上司は「そこは臨機応変に対応するように」とか言っているのを見て、ダメだなこいつと思ってしまう。そんな言葉は無駄であり、上司として指示できていないのと同じである。そしてそういう上司に限って、問題があると、若手のミスのせいにしたりする。

話はそれたが、あのシーンで「行けたら行け」というのはありえない。そんな指示や作戦をチーム内で行なってきたのなら、よくここまで勝てたと思う。ああいう大事な場面で「行けたら行け」はない。断じてありえない作戦である。

負けるべくして負けた。そう思う。

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