白蛇伝説

ジェット・リー主演の映画。
当然期待はカンフー・アクションである。チャイニーズ・ゴースト・ストーリーという映画の監督さんが作ったらしく、同じような映画らしいが、チャイニーズ・ゴースト・ストーリーを知らないのでなんとも言えない。
チープな感じが漂う映画だろうという気は見る前からしていた。
さて、白蛇伝説なるものは中国では有名な昔話の一つのようで誰もが知っているということらしい。人間の男に恋をした白蛇の化身との悲恋物語である。
ジェット・リーが演じるのは妖怪ハンターの高僧、法海（ファンハイ）和尚である。この映画の中心だが、主人公はあくまで白蛇である素素（スースー）とその相手である村の薬草取りの青年許仙（シューシェン）。
物語はシンプルでわかりやすい構図。何も悩むことがない。描くのは純愛というところだが、綺麗な女優さんを使っていてもやはり蛇であり、正直いってドン引きしてしまう。ヘビは苦手だ。
主人公カップルをもり立てるのが白蛇の妹の青青（チンチン）と和尚の一番弟子である能忍。この二人がお笑い担当というところで、悲恋ものというある意味重苦しいところに笑いを挟んでくれている。特に弟子の能忍は面白い。冷静に考えれば一番不幸になったのがこの弟子なんだがなあ。

特撮というかCGは呆れるくらいの低レベル。もはや低予算のRPGゲーム並みでは？と思ってしまう。迫力のある映像を生み出そうとしているが、かえって漫画っぽくなってしまって残念である。

白蛇伝説 [DVD]

冒頭のシーンで久しぶりにビビアン・スーの姿をを見ることができた。残念ながら物語には関わらない。あくまでゲスト出演というレベル。
広告塔のための客寄せ？