悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

崖っぷちの男

サム・ワーシントン主演の映画。
終わりよければすべてよしではないが、ラストで無実の罪をはらせたのが痛快だった。そして全てはハッピーエンドに。
展開はありえない流れで強引。しかしテンポよく十分に楽しめる映画だった。

凄まじい価格のダイヤを盗んだという罪で服役中の主人公が父の葬式の時に刑務所の職員の監視つきで外に出る。そしてそこで脱走する。しかしあえて、高層ホテルの窓から飛び降り自殺をすると見せかけ、マスコミの注目を浴びる。
自殺を止めようとする交渉人とのやり取りの間に主人公の弟のカップルは無実の罪をかぶせた人間のビルに忍び込み、ダイヤを奪おうとする。
すでに文章を書いていても強引だと思える展開。この際細かいことはどうでもいい。どうせハリウッド映画だし。しかしテンポがいいのかついつい見せられてしまう。
嵌められた主人公たち家族が無実を晴らすために起こした大胆な行動。本来盗まれたダイヤは存在しないはずだが、それを白日のもとに晒すために再度盗みだすということであった。警察内部にも犯行に加担したものがおり、彼らとの激しい戦いがラストにかけて加速する。
なんとも腹立たしい気分が悪漢が打ちのめされてスカッとする、そんな展開であった。

内容がこういったものだけに奇想天外なアクションはない。それでも映画でしかありえないなと思うシーンがいくつも。突っ込みどころも多数あるが、見て損はないと思う。警察内部の人間も様々なタイプが居て面白い。個人的には交渉人(女性)の同僚というか、サポートしていた男性がなんとも良い感じだった。

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