悪魔の尻尾

みなさ~ん、元気にしておりますか?

人命は地球より重い

非常に有名な言葉である。結果として人命を救出できたことは成功と見れるが、あれ以降日本は海外から信用出来ない国とみなされたと思う。
大体地球より重い命なんてものはない。こんな言葉を吐くのが日本の首相というのだから異常だ。
しかもテロリストに交渉可能な国として認識され、今回のアルジェリアの人質も日本人を最優先。
アルジェリア政府に対して日本は批判をしているが、海外は概ねアルジェリアの対応に賛意を表明している。この違いはいかに。
世界の政治の世界ではテロリストの交渉には応じないというのが主流。それが日本人はやはり平和ぼけしているのか人質になっても政府がなんとかしてくれると思っているだろうか。
日揮の幹部のコメントを聞いて驚いたが、危機管理はアルジェリア政府の対応に任せていたので云々。ありえない。
そして日本の政府。情報がなく、確認をしているという言葉でお茶を濁すばかり。
テリー伊藤の「お笑い外務省」を思い出してしまった。情報収集といえば新聞の切り抜きとか…。
官邸もその程度の情報収集能力なのか?情けない。
そして世界を股にかける大企業の日揮がずさんな危機管理。一番悪いのはテロリストであり、それを憎むのは当然としても、十分なリスクに対する備えはあったとはいえない。そこは責められても仕方あるまい。

日本の素晴らしいところはたくさんあると思うが、人命救助のために優先順位を付けられない、決められない政治をしているようでは海外からも軽く見られるし、テロリストからも標的にされるだろう。
今回も日本人が日本国内でテロによる人質事件であれば、超法規的措置で大金で交渉したりしたのだろうか。結果としてそのお金で兵器を買い、さらなる人命を奪うようなことがあれば非難は避けられない。

それにしてもこの「人命は地球より重い」という言葉、何度読み返しても味わいがある。優れた人間が発した言葉とは思えない。世界的に嘲笑の的になる政治家の迷言ではなかろうか。

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