ソニーが中古ゲームソフトを排除する機能を開発したらしい。ゲーム業界に以前の輝きがなくなって久しいが、なぜ今になってこの機能に執着するのかわからない。ATRACやCCCDでコピーをさせないということで携帯オーディオプレーヤーの覇者であったソニー。WALKMANがiPodに駆逐された苦い記憶から何も学んでいないのか。（まだ駆逐されてはいないのかもしれないが、もはやiPodと比べると敗者といえるだろう）
これだけゲーム機がダメ、ソフトがダメと言われながら、更に水を差すようなことにばかり力を入れている。確かにゲームソフト開発者から見れば中古ソフトはけしからんということになるだろう。しかしゲーム業界全体から見れば、市場を縮小することにしかならない。中古ソフト屋はけしからんと本気を出しているのだろうけど、本気を出す方向が間違っている。こんなものに貴重な資源を使っているのであれば、今後はあまり期待できない。いちいち面倒くさいことばかりをさせられていい加減ユーザーも疲れてしまう。もう面倒ばかりならもういらないとなって、もはやモバゲーなどのソーシャルゲームというチープなものばかりになるのではないかと心配だ。
それにしてもソニーもこんな会社になってしまったのか？私が子供や学生の頃はソニーというだけで格好良かった。ソニーのステレオを持っているのがイケていたし、トリニトロンのテレビやモニターはちょっとした自慢になるものだった。いつも時代の先を進む、尖った集団というイメージがあったのに。それがなんだかわけのわからない方向にばかり進んでいるような気がしてつまらない。
ソニーが中古ゲームを弾く特許を取得 ついに中古市場崩壊か : ２のまとめＲ
ソーシャルゲームという洒落たネーミングだが、要はスマホやブラウザというものを使った簡単に楽しめるゲームである。正直言って、内容はかなりしょぼい。にも関わらず、射幸心を煽り、はまりやすい。パチンコという非常に単純なゲームにはまりやすいのと同じ構図かもしれない。まああれは換金が可能なギャンブルという一面もあるが、ソーシャルゲームには何もない。あれに大金を投じる人たちが信じられない。
私は高い技術を使った素晴らしいゲームは見ているだけでワクワクする。そのためには新しいゲーム機やパソコンというものにも非常に興味がそそられる。ゲームはこうあらねばならないということまでは言わないが、つまらないゲームにお金を投じる気はない。今のゲーム業界はモバゲー、グリーなどのソーシャル課金ゲームばかりがもてはやされる。正直言ってつまらない。
そうした中、苦境に立たされている任天堂の社長が面白いことを言ってくれている。まあ、どこまで本気かわからないが、安易に課金ゲームなどを作らないでほしい。確かにWiiUではとんだ大失態という気もするが、それでもこういう気持ちでゲームを制作していると思うと応援したくなる。
