悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

手書き文字〜電子出版

についての記事があった。BLOGSというネットで真面目に?議論されている注目度の高い人達の文章である。私はそれらを読むだけの消費者だが、ときおり気になる記事があったりする。
まあ、時間もないので全部はとても読めない。時々目を通す程度だ。
文字を手で書かなくなった。漢字を書けなくなった。というのはよく聞く。私も例外ではなく、文字を書く機会がずっと減ってしまった。文字を書くためにわざわざPCを起動してから書き始める人も多い。1行2行くらいのメモならまだしも、ある程度まとまった文字、文章になると、手描きよりもキーボードで入力したほうがよほど速くて楽ちんというのは本当である。会社では手書き文字の代表格のような年齢になってきているが、それでも毎日キーボードで文字を入力する日々が続くと、手書きは本当に労力がいるということがわかる。
ともあれ、漢字を書くというのは画数も多いし、案外知らないために書けない。PCだと機械が賢く文字を出してくれるのでそれらしいものを選ぶだけで良い。かなりスピードが違う。あんまり適当に選びすぎるために誤字がたえないがwww

漢字なんて書けなくていい—テクノロジーと「手書き」の死
なんとも挑発的なタイトルである。確かに文字を書くのは手書きではなく、キーボードでという人はかなり増えてきていると思う。いわゆる文筆業と言われる人もワープロ(古いな、もはや絶滅したか?)やパソコンでの投稿というのが普通になっている。文豪と言われる作家もほとんどは電子投稿ではないか?以前の原稿用紙というのは使われなくなっていると思う。
ましてや雑誌やコラムなどを書いているライター(これも文筆業だが、なんとなく私の中でのイメージでは作家よりも軽い)は手書きの人はいないと思う。ファイルでテキストで渡せば、編集が楽だ。そもそもそういう人はブログなどで文章を書いていて、それらをコピーしてさっと編集して出しているのではないかとも思う。

この日記でも書いたが、文字を書かないとどんどん下手糞になると思って、万年筆(とはいえかなり安いもの)を買って日記でも書いてみようかと思ったが、続かず。とりあえず、速度が遅い。綺麗に文字を書くという練習にもなるからゆっくり書こうと思っていたが、それはそれで面倒なのである。そしてタイピングする速度感覚で文字を書くとどんどん汚くなり、自分で書いた字だと思っても愛情を持てず、汚いな〜という感想しかない。そして疲れる。本当に手書きで文字を書けるのはせいぜい原稿用紙1枚くらいだろう。

そのブログによると、こういう時代だから手書きは必要ないという論調である。なるほど。しかし本当に不要だから、漢字の書き取りや書道、「書き方」なんかの授業も不要とは思わない。電卓が百均で買える時代に九九が要らない。小学校の四則演算が要らないとは誰も思わないだろう。それと同じ。やはり手書きはなくならないし、小学校では「書き方」や漢字の書き取りの学習は絶対に必要だと思う。その上で、学習を進めていく上で効率を求めるためにPCでもなんでも使えば良い。同じくネットで検索や電子辞書もいいが、分厚い辞書もまだまだ必要だと思う。

電子出版もここ数年で大いに議論されている。私も非常に興味を持っている分野。もちろんそういう業界ではないのであくまでいち消費者として。紙の本よりも便利で使いやすくて、そして価格が安いというのがポイント。買った書籍を他のデバイスで流用できることもポイントだと思っている。そのために変な規格の囲い込みはやめて欲しい。規格乱立でサービスもバラバラ。市場の原則でいずれ勝者が決まった時に泣きを見るのは消費者というのはやめて欲しい。

この正月の休みの時に少し家電量販店でKidle PaperWhiteを見た。軽い。文字も見やすい。しかしレスポンスは悪く、やっぱりまだまだだなという印象。Nexus7やiPad miniでは液晶は綺麗だが、文字をずっと読むには疲れそうである。購入した書籍が十分安ければ、端末を購入する価値はあるけれど、まだ時期尚早な気もしている。これらの規格が果たしてスタンダードな存在になるのか?日本における電子出版はまだまだ信用しきれないからである。
そういや楽天ではKoboというものがあった(すでに過去形?)あちらのサービスがきちんと継続されるのだろうか?5年後にはなくなっているようなサービスでは買おうとは思えない。雑に扱っても大丈夫で、人に貸したり借りたり、あるいは古本屋で買ったり売ったりなど、紙の本もまだ価値がある。本を読むということしかできないのであれば、まだ電子出版には魅力を感じない。(十分安ければ別だが)。著作権の問題があるので自由に2次利用という訳にはいかないが、規格でガチガチというのは使いづらく、結局損をするのは消費者というのだけはかんべんしてほしいなあ。

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