悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

スマートフォンという21世紀の大ヒット商品

私が学生の頃にはアレも欲しい、これも欲しいと新しい電化商品は欲しい物がいっぱいあった。パソコンが出てきてもまだ今のようになんでもできるわけでもなく、パソコンでゲームをしてもファミコンが出てくればより手軽で面白いゲームがドンドン出てきたので、個人におけるパソコンはそれほど必要ではなかった。国民機であるPC-9801なってヒットはしても所詮事務機だった。
私も学生の頃からPC-8801なんてものを高い金を出して購入したけど、大したことはできなかった。ワープロソフトのユーカラってのもあったが、Super春望というワープロソフトを使って、当時のワープロ専用機よりもなんとなく優れているような優越感があっただけだ。
ところはDOS/Vマシン(こういう言葉も今となっては懐かしい)が登場し、価格破壊とともに一気にPCの性能が上がってきた。Windows3.1が出てからは本当にパソコンは使いやすいものになってきたと思う。とは言え、今のPCと比べられると非常にしょぼい。初めてのDOS/VマシンはIBMのPS/Vであった。Intelの80486DXというのがちょっとした自慢。30PINのSIMMで1MBのメモリを8本さして8MBを実現していた。これでWindows3.0を動かしたのだが、感動的だ。DOS時代のシングルタスクではなく、ファイルマネージャーでのファイル管理やウインドウの切り替えなど本当に素晴らしいと思った。これなら素人でも使えると思った。実際は設定は結構色々とある。config.sysやautoexec.batというファイルをしっかりと把握しないとトラブルに対処はできない。周辺機器のドライバーなんてものもインストーラーがしっかりしていればいいが、動かないこともよくあった。ゲームを動かすためにコンベンショナルメモリーを広く取る必要があり、日本語FEPを必要としない英語DOSモードにしたりとか。
ともあれ、色々と難しいけれど、色々と面白いこともあった。パソコンの自作も経験した。ATXの規格が出た頃で、まだATが主流だったので、AT規格での組立だった。今の人に行ってもわからんか。
ビデオも大学生の時にアルバイトで買った。レンタルビデオも登場し、相当映画は見たと思う。大半は忘れてしまっているけれど。自分の部屋にテレビとビデオ、そしてオーディオセットを揃えるというために一生懸命バイトもした。バイトなんぞよりも本当はもっと目的を持って勉強スべきだったと思うけれど。オーディオは高校生の時にかなり凝った人間が近くにいて、その影響だと思う。SANSUIのアンプだ、NAKAMICHIのデッキだの、MCカートリッジだのこだわりがあった。今から思えばなんと贅沢なことか。ソニーウォークマンがちょうど高校生、大学生の頃に大ヒット。今から見るとダサいデザイン、でかい図体、乾電池でもちが悪く、電池代がバカにならないけれど、ウォークマンで音楽を電車の中で聞いている奴が格好が良かったのだろう。単3電池2本で8時間ほど再生できたくらいだったかな?
デジカメなんかはまだなく、35mm一眼レフは高嶺の花。APS(アドバンスドフォトシステム)というカートリッジ式のフィルムが出てきてカメラがコンパクトに、フィルムが扱いやすく放ったけれど、まだまだな時代。
ノートパソコン、デジカメ、携帯、これらが登場して一気に普及したのは95年くらいからか。中でも携帯の普及率はすごかった。会社で携帯電話を購入した時、携帯とは呼べないような移動体通信機器で月額15000円だったと思う。もちろん通話料は別で。しかしこれでもそれまでの半額になってリーズナブルだと思って、導入したのだ。(家の仕事が、自営だったもので)個人ではとてももてたものではない。アナログ式で待受8時間。バッテリーのサイズ、重さだけで今の携帯のサイズは十分あった。毎年のように携帯の基本料が下がっていたと思う。デジタル方式になって、待ち受け時間が飛躍的に伸びた。そして携帯にカメラが付くのが当たり前になった。自然と液晶の画面が大きくなり、カラー化していく。ドコモがiモードというものを開発。瞬く間に普及する。メールが通信手段の中で大きな地位を占めるようになる。
そして近年のスマートフォンへとなっていく。もちろん火付け役はAppleiPhoneである。私は出た当時から注目はしていたが、携帯でメールをすることもなく、静観。職場の人間の影響で持ってみると、これが非常に便利というか、携帯電話ではないと感じた。今は2台目のiPhone4S担っているが、iPhone3GSはそのままiPod touchとして息子が利用している。娘は大学生になると同時に憧れのiPhoneへ乗り換え。子供の世代ではもはや無くてはならないツールということなんだろう。姪、甥も大学生、高校生だが、どちらもiPhone。凄いもんだ。
オーディオ、パソコン、電話、映像再生、ゲーム機その他もろもろの機能を一つに詰め込んだスーパーマシン。しかも小さく肌身離さず携帯できる。今世紀最大のヒット商品だと思う。技術的には優れたところはなかった。日本の国でも作ることができたもの。しかし作れなかった。
残念でならない。

痛いニュース(ノ∀`) : スマホが異分野の市場を侵食 「テレビ、ゲーム機、デジカメ、カーナビ、音楽プレーヤーが売れない」 - ライブドアブログ

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.