悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

日本の電機業界 Android対応洗濯機

またまたアホくさい商品を開発したと話題になったのが、日本の家電業界の雄であるパナソニックである。
先日、Android対応炊飯器というものを発売して失笑を受けたにもかかわらず、同じ路線で二度ボケするとはやはり家電業界の巨塔だと思った。
これらの商品を開発している技術者、いや陣頭指揮している幹部はどういう感覚をしているんだろうか。時代に乗り遅れないために必死になっている姿を思い浮かべると哀れを通りすぎて悲しくなってくる。
どういう事情でこういう商品を開発しているのか。こういう商品を開発して実際に奥さんが欲しがっているか考えたことがあるのか気になる。ああ、パナソニックくらいの大会社の幹部ならかなりの所得があり、高価な商品を買うことに何のためらいもないのかもしれないが、こんな無駄な機能のために価格は非常に高く、とても売れるとは思えない。どうせすぐに総Android対応も計画が頓挫して、対応を中止。購入した人は涙目という状況だろう。この洗濯機、35万円だという。非常に高価だ。一般的に洗濯機は5万程度ではないか?高価なステンレス製の横ドラム式のものでも10万円台ではないか?

根本的にかけている視点はAndroidという肝心の肝の部分が全て握られているということだと思う。Androidの進化に常に振り回されるということを忘れていないか。これらのお笑い家電が本格的に受け入れられたとしてもAndroidのほうがすべてを握っている限り、家電を作っているところは常にそれに合わせて対応するしかない。まあ、普及することもないと思う。貴重な社内の資源(ヒト、カネ、モノ)を消費しているだけで今ある部署の仕事を作っているだけである。いわば役所が役所のために仕事を作っているようなもの。そこには市民、言い換えれば消費者というものは存在しない。
断言する。売れない。売れるわけがない。ますます低迷するだろう。

迷走パナソニック、クラウドサーバー経由で洗剤や柔軟剤の量を調べてくれる洗濯機を発表!! 価格は35万円 | ニュース2ちゃんねる


日本の家電業界がダメになったことを表すこととして時代の変化というものがある。それについていけなかっただけのことだが、インターネットが与えたインパクトを日本のメーカーはやはり理解していなかったということである。ネットワークの世界を理解せず、未来を想像することも出来なかったのだろう。20世紀型の成功体験がそれらを想像させることを拒んできたのかもしれない。以下の記事がそのあたりをうまくまとめていると思う。
「日本の家電」に未来がない理由―佐々木俊尚(ITジャーナリスト) (1/2)

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.