もともとは息子とアバンジャーズを見に行く予定だったが、吹き替え版の時間が合わず、トータル・リコールを見ることになった。
TVでも何度も放映しているし、ビデオでも見たアーノルド・シュワルツェネッガー主演のSF映画「トータル・リコール」のリメイク版である。
以前見たことのある映画の完全リメイクなら見てもつまらなかったと思うが、今回の映画はストーリーの大筋は同じものながら、映像もストーリーも別物としても見てもいいと思う。
映像はやはり20年以上の進化をしていて見応えがある。イメージ的にはブレードランナーを連想させる。東洋的なシーン、雨のシーンが多い。
前回のストーリーは火星のコロニーでの話だったが、今回は地球上の話。イギリスを中心とする正規の地球人とその反対側にあるオセアニアあたりのコロニーである。前回と違ってミュータントはほとんど登場しない。序盤おっぱいが3つある女性が登場するが。
また、レジスタントのボスのクワトーも登場しない。しかし、そういうことを抜きにして純粋に楽しめる映画だった。
アメリカでの公開はコケているらしい。なぜだろうと思う。映画の出来は今回のほうがはるかに上だと思うが、その原因はやはりリメイクということなんだと思う。
多くの人がDVDやビデオ、あるいはテレビでトータル・リコールという映画を見ている。シュワルツネッガーは決して役者としては優れてはいないが、強烈なキャラクターであることは確かである。
そしてあの映画のシーンの数々はやはり記憶に残るのが多かった。先ほどのおっぱい3つの女性もそうだが、空気がなくて目玉が飛び出るシーンや鼻の穴から発振器を取り出すシーン、そして空港で女性に化けたシーンなど。いずれもシュワルツネッガー(=ターミネーター)というとっておきのキャラクターが成せたイメージの植え付けではないだろうか。
今回のコリン・ファレルの演技は悪くない。しかしインパクトではどうしても勝てない。また奥さん役の女優も前回はこの作品をきっかけにビッグになった女優シャロン・ストーンである。今回の奥さん役は彼女の悪女的な美しさにはかなわないと思う。
この映画を批判するのはたやすいと思う。過去の作品との違いを上げつらえばいいから。しかし別の映画として描いているので今回は良かったと思う。同じストーリーのリメイクならつまらない。
お金を払ってみて損はない映画だったと思う。
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