悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

三国志 Three Kingdom

官渡の戦いで敗れた袁紹は滅亡し、曹操は一気に天下の覇者として勢いを増す。袁紹頼みにしていた劉備一行は袁紹軍は頼りにならないと劉表に身を寄せる。劉表は暗愚ではないが、高齢で覇気はなく、豊かな土地を持ちながら、後継者の決定もできないような状況である。
そんな中劉表がなくなり、後妻の蔡氏の弟蔡瑁が長男劉蒅を排除し、次男の劉蒴を後継者にする。時を同じくして曹操軍が荊州に攻め入るのである。
そういう流れの中劉備は軍師を探し求めていたが、そこで出会った最初の軍師が徐庶。軍師の献策は効果絶大で曹操軍を退ける。徐庶を引きぬくため曹操は策をめぐらし、徐庶劉備のもとから離れる。徐庶は自身がさるときに諸葛亮孔明を推挙する。諸葛亮に会うために劉備は義兄弟たちと何度も足を運ぶ。世に言う三顧の礼である。
諸葛亮を得たものの、それからも劉備はパッとしない。やはり領地を持たない(持てない)流浪軍である。曹操軍には何度となく勝ったものの、曹操直々に出てくるとなればあちらは大群、とても勝ち目がなく、江夏に逃れた劉蒅に合流すべく大移動を開始。そこでもこっぴどくやられてしまう。頼みの荊州軍は戦わずして曹操に降伏。間抜けである。戦っても勝ち目はなかっただろうが、戦わずして我が身の安泰のみを願う無能な輩は曹操は大嫌いである。一方敵であっても才能があり、道理にかなっている、忠義の士に対しては誠に手厚い。このあたりの描写はまた面白い。曹操という男が劉備を引き立てるただの悪役でなく、魅力的に思えるのもそういうところがいいからであろうか。
ここからは赤壁へのはなしへと向かう。レッド・クリフである。ようやく女房も話がわかるということか…。

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