悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

バスケットボールの漫画

代表的なのはスラムダンクであろう。非常に画力のある漫画家というイメージの強い井上雄彦の代表作でもある。非常に人気のある漫画で知らない人はいないのではないかと思えるほどだ。少年ジャンプの黄金期を支えた傑作だと思う。
主人公は桜木花道。当然、強烈な個性を持っているが彼以外の登場人物も個性的なものが非常の多く登場し、なかなか面白い。湘北のメンバーはもちろん、ライバル校の選手たちも非常にいきいきと描かれており、バスケットボール自体をあまり知らない私のようなものが読んでものめり込んでしまうほど面白い作品。全31巻という内容だが、終わりが普通の漫画とは違い、インターハイ途中で終了している。通常は全国制覇、あるいは決勝で破れてなどのエンディングが用意されているのだが。
続編を待つファンも多かったと思うが、これだけ連載が終わってから時間が経っているので、どうやら続編は出ないと考えたほうがよいようである。
神奈川県の湘北高校というのが主人公たちの舞台。弱小なバスケットボール部。そこへ力を持て余しているカラダの大きな高校生が入学。主人公の桜木花道である。更に天才の流川楓が入学したことにより、選手層は薄いながらも実力校へと変貌する。

もう一つのバスケットボールの漫画はDEAR BOYS。こちらは八神ひろきの作品。彼も素敵な女性の絵を書く漫画家というイメージがあるが、バスケットボールの熱血スポーツものの漫画である。まあ、最初の頃はやはり軽いノリの漫画だったが・・・。こちらは転校生の哀川和彦が瑞穂高校に入ってから話がスタートする。状況はスラムダンクよりも更にひどく、部員は4名のみ。チームをくむことができないほどで廃部寸前の状態。しかしこの転校生はなんと全国大会優勝のエース。見かけは小柄でとてもバスケット選手には見えないが、驚異的なスピードとジャンプ力、そしてシュートの決定力とピンチでのディフェンス力など作品を通して異常なほどのチートキャラである。彼を取り巻くチームメートやライバルも非常に個性豊かで魅力のあるキャラクターがいる。


2つの漫画に共通しているのは試合の連載が始まると時間軸がおかしくなってしまうこと。1試合でコミックス1冊ではとても済まない状況で、実はこの2つの作品は3年間の成長を描くとかの悠長な話ではなく、1シーズンの話で終わる。スラムダンクなんかはその途中で終わっている。スポーツ漫画にはよくあることだが、試合中の描写をあれこれ描くためにはどうしてもそうなるんだろうか。
湘北の安西先生はチームを率いる顧問としての雰囲気はあるが、瑞穂の氷室先生はどう見ても場違いな服装。G-Tasteそのもの。まあ八神ひろきが描く女性なので仕方がないが。

SLAM DUNK 1 (ジャンプコミックス)

SLAM DUNK 1 (ジャンプコミックス)

DEAR BOYS(1) (講談社漫画文庫)

DEAR BOYS(1) (講談社漫画文庫)

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