悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

日本の電機業界

かつては自動車と共に日本の産業の優等生であった電機業界。今やボロボロの状況である。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34597
この記事にあるように世界的に見ても利益を生み出せる体制はない。日本製というブランドもそのうちなくなってしまうだろう。
多くのメーカーが同じ物を作り、同じ土俵で競争している。競争は悪くないが、日本国内で競争していても世界では全く戦えていない。魅力的な商品の開発ができていない。
ガラパゴスという言葉が近年日本の工業製品を揶揄する言葉としてよく使われるが、電化製品ほどガラパゴス化が進んだものはないだろうと思う。
消費者が求めていること、それは日本の消費者だけでなく世界の消費者の目線で考えないといけない。
いらない機能てんこ盛り、開発者の手柄競争の末に生まれた変な機能の押し売り。誰も欲していないのに意味のわからない「世界初」が大好きな人たち。お陰でそれらの機能を使い切れない人たち。メーカーの人間でさえも本音ではこんな機能いらないと思っているはず。
日本の行政にも責任はあるだろう。許可が通らないとか、販売許可がどうとか…。現実の世界ははるかにスピーディ。役人たちが同行している間にそれらのアイデアは横取りされてしまう。
Winny裁判でもそうだった。当時この技術は最先端だったのではないか。それが今や世界に全てを取られているような状況。

何かがおかしい。変わらなければいけないことはみんな感じている。

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