悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ブラック企業

ワタミの社員の自殺が話題になっている。
もともと外食産業はブラックと言われることが多い業界。過酷な労働、精神的な負担、それに加えてあの社長である。
まあ、企業としては実績を上げていれば優秀な経営者となるんだろうが、ワタミの会社を支えているのは一人の経営者ではなく、末端の名もない労働者たちの日々の努力があればこそである。
東京都知事選挙に出馬する前から少し胡散臭い感じはしていたが、今や完全に黒い人物としてしか思えない。ビルの上から飛び降りろと言ったり、鼻血が出ても働けと言ったり、ワタミの企業理念を叩きこむ新人教育なんかもある意味オウム真理教の洗脳やマインドコントロールと何ら変わらない気
http://digimaga.net/2012/02/sweatshop-watami
残業の時間もさることながら、その業務の内容もすごいと思う。私も飲食店でのアルバイトの経験はあるが、正直言ってかなりきついものだ。新人で2ヶ月であれば、まだ業務にも馴染んではいない。休日も研修という名の業務であったようだ。精神的にも相当追い詰められていたことだろう。
「辛かったら、やめればよかったのに」
こういうのは簡単だが、マインドコントロールの状態にあった新人社員がはたしてその状態で辞めるという言葉を切り出せただろうか。

更にこんな発言もあったようだ。ひどい言い草である。遺族に対してこういう発言は失礼極まりない。今すぐ撤回して欲しいと思う。
http://digimaga.net/2012/02/watami-watanabe-dream-premier

思うにこの会社の社長を支える人物たちが悪いような気もする。ワンマン経営者という言葉はよく聞くが、ブラックであろうとワンマン経営が通用するほどの規模はとっくに超えている。にも関わらず、こういうことがずっと企業文化として続いているとしたら、それは彼をとりまくNo2以降の人物がすべてイエスマンだということだ。この経営者はどう考えても異常である。社長にモノを申すことができる人間がいないということだ。小さな規模の同族中小企業ならいざしらず、ここまで大きな組織になっているにもかかわらず、こんな発言をするトップがいる。

どう考えてもブラック企業労働基準監督署もきっと袖の下で黙っているんだろう。おかしすぎる。

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.