悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

魅力的な製品とはなんぞや

いやあ、これを読んでみんな同じように感じていることをうまくまとめていると思った。
Apple と日本の家電メーカーのデザインの違いを考える - teruyastarはかく語りき

そうエリートが正攻法で自分の得意分野だけをガシガシやっているうちは製品としてはいいものはできない。高度なハイテク製品ほど開発部門も細分化されていて、それぞれ好き勝手に機能をつけたりして最終的に出来上がったものは変な商品ってことになっていたり…。

商品開発するにあたって最高責任者がサラリーマンで、面白いものを作るよりも安全にあんまり尖らないもの、批判を受けないものになりがちになり、社内の政治的なまとめ役的なところもあって切ったり削ったりすることが出来ず、出来上がったものは高コストな化物になってしまっている?

あれ?これって何かに似ている。
日本の縮図と言うか、予算配分なんかもそうなんじゃない?何に対しても切ることも出来ず中途半端。
日本の政治なんてものも将来の方向性を定めることが出来ず、既得権を擁護しつつ、新しいところにもちょっぴり投資して無駄なことばかりになってしまっている。
まあ、そもそも日本の舵取りをする政治家や官僚機構が既得権そのものだから仕方が無いか…

老害。この一言になるのかもしれない。まあ、私も中年半ばで若い人から見れば老害そのものかもしれないけれど…。


今や標準語とも言える「ダサい」という言葉。私が若い頃は若者言葉だったと思う。
この「ダサい」という言葉にぴったり来るのが日本の製品の数々。車のデザインはともかく、家電製品は本当にひどいデザインだと思う。なぜこんなにダサイんだろう。
マーケティングや売り方にも問題があるんだろう。機能ばかりを比較してそれを売り文句にする営業にも問題は大アリだ。
そんな提灯記事ばかり書いている雑誌なんかよりも今や著名人がブログやツイッターで呟いたほうが宣伝効果があったりして…。
あるいはTVドラマとか…。
要は機能云々よりも、よさそう、かっこよさげに見えることのほうがセールス上は重要だと思えてくる。
プラス価格ね。そしていらない機能がない分、故障が少なく、使い方に迷う難民たちも減る。コールセンターだってわけのわからない機能で苦情まみれになるなんて無駄もいいところ。お客さんだって掛けたくないって、そんな苦情言うためにわざわざ…

結局、作り手側が変わって行かないとダメ。今までの成功体験を一旦リセットして…。
そりゃ無理かも・・・だって意思決定する人たちはみんな成功者でそれを捨てることは自分を否定することになる。そんなことがサラリーマンにできるわけない。


そんなことを堂々巡りのように考えてしまう。

そうこう言いながらいい製品も数多くあると思う。しかしどうしようもない無駄な製品も多い。何れにしても価格が高く、国内向け市場でしか販売できなようなものが多い。
世界で戦えるような商品が少ない。

日本の特殊事情なんて言い訳をしているトップがまだ多いようだが、そんな認識ではますますガラパゴス化は進むんだろう。気づいたときにはもう手遅れ。
すでに手遅れかもしれないけれど。

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.