ラッセル・クロウのロビン・フッド。
イメージはグラディエーター。それもそのはず監督も同じリドリー・スコット。映像の雰囲気や戦争の模様が非常に似ている。
ともあれ、映像の迫力という点ではグラディエーターのほうがやっぱり対策という雰囲気があったかもしれない。
ロビン・ロングストライド(ロビン・フッド)は下級兵として(あるいは傭兵?)として獅子心王の英国王リチャード1世と共に十字軍として遠征していた。途中でリチャード1世はなくなる。彼の王冠を祖国へ届ける役目を王国騎士であるロバート・ロクスリーが承る。しかし彼は闇の手のものによって討ち取られてしまう。そこへ駆けつけたのがロビン・フッド一行。今際の際にロバートから王冠を届け、父親のロクスリー卿への伝言を受ける。そんな大任を受けなければならない立場になかったが、彼はその言葉を忠実にこなすことになる。王冠を届け、ノッティンガムのロクスリー卿の土地へと向かう。そこには未亡人となったロバート・ロクスリーの妻のマリアンとロバートの父のロクスリー卿がいた。跡継ぎのない彼らにはロビンはうってつけの跡継ぎとして迎えられる。そして息子としてこの地にとどまるように言われる。跡継ぎがいなければこの豊かの大きな土地を没収されてしまうというのが大きな理由。
国中の村という村は戦費と重税に苦しみ民は疲弊していた。新しい王は戦も知らない世間知らずの弟。民衆の心がすでに国王から離れ、謀反の兆しがあった。そこにつけこむフランス王。国の存亡の危機が迫っている。そこへロビンは立ち上がる。諸侯をまとめ、フランス軍を見事に撃退するのである。
今回のロビン・フッドも男の魅力があふれでている。ヒロインがケイト・ブランシェットというのが意外な感じ。どちらかというと悪役にぴったりの女優。雪の女王とか・・・。
とはいえ、彼女の置かれている立場からすれば、ケイト・ブランシェットでよかったのかもしれない。苦労をしすぎてギスギスした感じがいたるところに出ていて、それでいて時折見せる笑顔がリアルな感じがした。美人女優ではこうは行かないwww。
一番良かったのはロクスリー卿。まさにご老体ながら置いてなお盛んというおじいさんである。老練な所が魅力。まさに貴族であり、騎士とはこういう人達なんだなあと思った次第。
グラディエーターよりは話のオチが良かったので後味はよい。
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