悪魔の尻尾

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ネット対応テレビ

ネット対応テレビでの「ガラパゴス」不安 (1/2)
STBを利用したネット配信やテレビにそういう機能を組み込んだもので成功した例はない。世界的に見てもまだまだ成功しているとは言いがたいが、その向こうに未来があるとみんなが思っている。昨年くらいからよく出てくるクラウドという言葉も言葉だけが独り歩きしてさもすごいような印象を与えているが、それを成功させるかどうかは別の話だと思う。
日本はこの停滞した時期に多くの失敗を重ねてきたと思う。バブルで浮かれその時に大きな富を手にうまく逃げ切った人が今の日本の上層部にいるような気がしないでもない。
政治家が2世3世が当たり前で、クリエイティブな仕事が望むべくもない状態であるが、それ以上にマスコミはつまらない奴らの集まりになっている気がする。マスコミという言葉ですべての人を一括りにするには乱暴だと思うが、私のような部外者にはその中の世界がどうなっているのかは知るすべもないので勘弁願いたい。
NHKもさることながら民法や新聞社というのは私のような中年世代にとっては知的水準の高い人が職に就くというイメージが強い。今も本来はそうだと思う。で彼らは自分たちが考えるものこそが正しいとしているフシがある。間違っていてもそれを素直に認めず、あるいは責任をすり替えたりすることが非常にうまい。常に論調は正論ぽく語りかけ、民衆を扇動するが、成功した試しはない。当たり前かもしれない。みんなが納得するような論調でうまくいくはずがない。総論賛成、各論反対ではなんにもことは進まない。自分たちは評価や批判をする側で常に視点や意見を変えつつ、責任は取らないのが彼ら。
まあ、載せられる庶民たちがアホだといえばそうなのだが、民度が低いということなのか。
で、この記事を読んで民放各社が分けのわからない規格を提案して、政治力を発揮して家電メーカーに作らせる。いらない機能満載の世界で全く通用しないテレビが出来上がる。韓国などの海外メーカーはそもそもそんなものを作らず、価格は安い。どうやっても負けるべくして負けているのだが、家電メーカー内にも彼らの力が入り込んでいて、そういう規格を作るとなると「うちは参加しない」というわけには行かないんだろうなと思う。実際作っている、開発している人にも「こんなもの誰が見るねん」と思っている人は多数いると思うが、開発者もサラリーマン。新しい規格の中心人物となればそれが実績になり出世につながる。だから新しいモノを作ることには基本的に反対はしない。上に行けば行くほどそうだと思う。
こうやって糞規格な機械がどんどん誕生するわけだ。日本の優秀な技術力が浪費され、貴重な人、金、モノが消費されていく。一部の人間達の欲望のために。
大事なのは世界標準規格で戦っていくことだと思うのだが、どこまでも独自にこだわる。ガラパゴス化が止まらない限り日本に未来はないと思う。いや、日本はガラパゴスで行けばいい!外国に合わせる必要はないという人もいるけど。
政治も経済もグローバルである。海外とのお付き合いという点で日本は相当遅れていると思う。日本がある意味まだ、現時点で「豊か」なので国内の「金」を集めればいいと思っている連中に付き合っていると本当に未来はないと思う。
だったらあんたはどうすればいいと言うんだ?と問われれば答えに窮するだけなんだけどなあ。

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