悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

銀塩カメラ APSフィルム終了

APSフィルムと言っても若い人にはピンと来ないと思う。年配の人もカメラに興味のある人にしかわからないんじゃないかな。もともと35ミリフィルムが主流だった頃にFUJIやKodakCanonミノルタニコンによって出された規格。1996年からの規格なので歴史的に見ればそれほど古い規格ではない。新しい写真フィルムの規格としてAdvanced Photo SystemからAPSと略称。APS規格に準じたカメラが発売されるようになった。私はその前にミノルタの大ヒット作であったアルファ7000の後継機、アルファ7700iという機種を買った後だったので個人的にはAPSカメラを購入することもなく馴染みがあまりない。35ミリのようにフィルムを直接触ることがないので、装着ミスによる失敗は激減したと思われる。ただ、フィルムが小さくなったので新しい規格にもかかわらず、画質的には全然良くはないと思う。そのあたりがカメラマニアを遠ざけていたことも普及の足かせになったのではないか。まあ、フィルムが小型になったのでEEカメラなどはより小型になった。それでもいまのデジカメと比べるとフィルムという物理的な制約からずいぶんと大きいものだが。
カメラフィルムの企画変更というのは大きな事だが、残念ながらAPSはそのメリットを生かせることがなく終わってしまったと言える。APSが登場したころにはデジタルカメラも登場していたが、当時のデジカメはまだまだおもちゃの域を出ないものだった。25万画素や35万画素だったし、保存メモリも小さかったし、電池の消耗も激しかったのである。しかしデジタルカメラには約束された未来があったが、フィルムカメラには未来がなかった。それだけのことかもしれない。
デジタルカメラの進化はPCの進化と歩調を合わせるように性能はすごい速度でアップしていく。いっぽうフィルムカメラにはそういった進歩はなかった。今や携帯電話でも普通にデジタルカメラが搭載されている時代である。APSを商品化したときにこういうモノがはたして開発者たちにはみえていたんだろうか?

富士フイルム、APSフィルムの販売を終了 | スラド
富士フイルム、APSフィルムの販売終了 - ITmedia NEWS




高画質のブルーレイは普及期に入ったんだろうけど、以前のビデオやDVDのように大きく普及するんだろうか。APSのようになる可能性はあると思っている。あとは著作権保護のためのコピーアットワンスやダビング10などの規格にも将来はないと思うのだが…。

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