悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

高性能CPUと発熱

CPUに限らず、PC周りの進歩は凄まじい物があるが、ソフトウェアが肥大化しているので利用しているユーザーから見れば起動終了にかかる時間はそれほど変わっていないような気がする。まあ、実際に行っているプログラムの内容はすごい処理をしていると思うので、昔のCPUでは本当に今のPCを動かすことは現実的に難しい。CPUは周波数を上げることで性能を稼いできたが、Pentium4でその流れは一端打ち切られる方向に行く。なんといってもその発熱がすごかった。
私もPentium4のマシンを使っていたが、スリムトップのデスクトップPCもCPUクーラーが壊れたため、修理せずに廃棄。クーラーを止めている金属が破損したのだが、クーラーを手で押し付けていると起動するものの、少しでもずれるとその瞬間に止まってしまう。クーラー自体の温度もすごかった。もう1台はノート。Pen4ノートはあちこちで非常に評判が悪く、熱で変形したとかも聞く。私のPen4ノートも寿命は短かった。クロックは3GHzオーバーなはずだが、実際にはその半分でしか動いていないのでパフォーマンスもたいしたことはない。熱もすごいがそれを冷やすためのファンの音がすごい。デスクもノートもうるさかったなあ。
周波数を上げるという流れにあって、周波数は低くても性能はそれなりによかったのがPentiumMという優れたCPU。クロックは低く、発熱は低い。消費電力も低いのでノートPCにはぴったりのCPUである。発熱量が少ないのでファンレスのマシンも結構あった。今でこそパワー不足だとは思うが、このCPUの後にCoreDuoの流れが生まれたように思う。CoreDuoも発熱を抑え、消費電力が低いのでノートPCとの相性は抜群。そもそもPentium4やPentiumDの効率の悪いCPUが限界に来ていたこともあると思う。CoreDuoからCore2Duoになり低クロック、低消費電力からだんだんと同じように高クロックへ。せっかくファンレスで静かなマシンがファンは絶対必要なマシンになる。そしてまたCoreiシリーズとなりCoreの数も増え、クロックもさらに高くなる傾向にある。発熱量もかなりあるようである。PentiumMやCoreDuo時代にあったファンレスマシンはもう出てこないんだろうか。

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