悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

X-MEN ファースト・ジェネレーション

息子と女房で映画を見に行ってきた。前から見たいと言っていた続編というか番外編になるのかもしれないが、X-MENの最新作である。
シリーズの3部作とは違って、この作品単体でも十分楽しめるようには作られているが、やっぱり知っていたほうが楽しみがいろいろあっていいかな。初めて見る人でもストーリーがついていけないということはないと思うが、SFでありアメコミのヒーロー物が原作だけに、受け入れられる人とそうでない人がいそうな感じがする。
かく言う私も映画しか見ていないので原作のアメコミは知らない。しかし前作品を通して、前作のウルヴァリンはほんとうの意味での番外編だが、今回は正統な?X-MENのファースト・ストーリーという感じである。主人公はウルヴァリンでもストームでもサイクロプスでもない。若き日のプロフェッサーとマグニートーの物語である。
今までの作品でも二人には共通の意識、仲間としての意識があったように思うが、この作品では最も信頼しあえる本当の友として描かれている。そしてマグニートーの忠実な部下としてしか見ていなかったミスティークが出会いはプロフェッサーのほうが早かったのである。プロフェッサーに対しても非常に好意をいだいていたが、彼女の心は豊かな心のプロフェッサーではなく、激しく傷ついた心のマグニートーになびいていく。プロフェッサーも人の心は読めても女心は全く読めなかったということか…。
マグニートーも本来は悪人ではなく、彼の境遇がそうさせたのである。プロフェッサーと知り合い、一時は彼らの仲間となるが、人類という新たな敵には敢然として立ち向かう決意をする。映画の後半ではむしろ彼が人類に対して敵意を抱くに至った経緯がよくわかるような仕組みになっている。
今回の敵はマグニートー一味出現前の話。で、彼ら悪役軍団の親玉が実はマグニートーの復讐すべき相手だったわけで、そいつらを追い詰めて殺すというのは映画が始まってすぐに分かる。復讐すべき親玉を殺害することに成功するマグニートーだが、結局はその親玉の考え方には全く同意しており、その悪の組織を引き継いだ形となってエンディングである。
その他若き日のビーストも出てくるが、元々はインテリ学者。だから極めて知能が高いという設定。しかしビーストとなってほとんど野獣化してしまう。その経緯もしっかり描かれていて楽しい。

興行的にはジョニー・デップパイレーツ・オブ・カリビアンにはどうしてもかなわなさそうだが、個人的にはあちらはもう結構。DVDで十分かな?これは観に行ってよかったと思うね。

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.