悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

ATOM

あの手塚治虫の代表作鉄腕アトムをハリウッドが作成した3DCGの映画である。原作は非常に古く、私が生まれる前である。考えれば私の世代では知らない人間はいないほどの作品であり、TVアニメのさきがけの作品である。しかし私の子供たちにとっては鉄腕アトムはその他もろもろのアニメとそれほど変わらず、手塚アニメと言ってもピンと来ない様である。同世代のアニメというか漫画界の巨匠で横山光輝がいるが、彼の描くバビル二世や鉄人28号も今の時代のアニメを見慣れている人から見れば、垢抜けの市内メカという感じなのかもしれない。私から見れば初代ガンダムはまだしも続々と作られるロボットアニメは少女漫画セーラームーンのファッションと何ら変わらんなあという感じ。
話が脱線したが、この作品、あまり期待せずに見たのである。私が借りてきたものではなく、息子が借りてきたのだが、思わず涙が出るほどの感動の押し売りのような映画である。人の心を持つロボットとしての悲しいアトムがなんとも痛々しい。3DCGのアニメなんて認めたくないと思っている人も多いかもしれないが、アレはアレで非常にきれいで、動きもスムーズ。原作では交通事故だったが、今回はロボットの暴走に巻き込まれて命を落としてしまう。名前もトビオではなくトビー。細かい点は色々と文句のある人もいるかも知れないけれど、さんざん言われている割には私はよかったと思う。メトロシティの大統領のムチャクチャさが今の日本の政治家レベルとかぶるような気もしないでもない。本当に権力の頂点に経つと選挙のことしか頭にない状況になってしまうんだろうかね。

さて、息子はこの作品を見て2003年のテレビ作品の鉄腕アトムを俄然見たくなったようだが、ビデオ屋で物色しても生憎ない。もちろんレンタルという話である。ネットレンタルではあるようだが、普通のテンポではなかなかないもんだ。あるのはワンピース、ナルト、銀魂とかばっかりだし…。

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