女房が借りてきたDVDを一緒に鑑賞。作品的に、家族でワイワイ楽しむ映画でもない。原作は桐生夏生。夫と結婚20周年の記念に出かけた旅行で遭難。やっとたどり着いたところが無人島。そこに同じく与那国島から逃げ出した若者たち16人が漂流。さらに中国人グループが加わるなど、マンガチックで何でもありの展開。
唯一の女性として価値がある清子が主人公。清子を演じるのが木村多江。結構好きな女優さんだが、やっぱり若い人の中に入ると歳をとっているのはごまかせない。この清子は最大限に女性の武器を利用する。無人島で繰り広げられる人間たちの生き様。窪塚洋介演じるワタナベが最初から清子の本質を見ぬいており、ちやほやする周りの男どもとは違って辛辣に当たる。
いろんな男達を渡り歩き、島の脱出を図る清子。妊娠し、子供も産むなど波乱万丈。気になるのは最後のシーン。子供の誕生日祝いの座席の横にあったのは亀の甲羅。この甲羅は島でワタナベが身につけていたものではなかったのか?ワタナベと清子は現在どういう関係?
面白いかと言われると微妙な作品。盛り上がりにかけるし、映像も迫力なし。訴えかける部分がない。とりあえず、たくましい女性清子を演じる木村多江が好きなら見て損はないけど、嫌いになるかもしれない。
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2011/01/26
- メディア: DVD
- クリック: 52回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 132回
- この商品を含むブログ (168件) を見る