悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

福島の原発

原子力発電は危険だから直ちにやめよう!
というのは誰でも言える。しかしその代替案というものがなければ意味が無い。
反対!反対!と念仏のように唱えるのは今の政権にもいる旧社会党の残党たち。そう念仏のように唱えていればいいだけの人たちは気楽でいい。本当に未来を見据えるなら今ある現状をしっかり把握し、議論をしなければならない。
都会に住む、東京の人達のために東北の土地に発電所を作り、今回の地震で悲惨な状況になっているといのは誰でも分かることだと思う。発電能力がなくなったので電力不足になり、計画停電を実施するというのも仕方のないことだと思う。突き詰めれば天災であるし、天災に備えるということは当然やっておかねばならないことだが、天災の規模までは誰も予想できない。必ず事故は起こる。想定外の天災にはどう仕様も無い。
もちろんそういう事を今後につなげていく必要がある。被災した方々には大変申し訳ないが、こういった事故を臭いものにフタをするが如く葬り去って良いものではない。実際の事故に学ぶべきところは素直に学ぶ姿勢が必要。
原発はまだ必要であると個人的には考えている。今や日本の電力の需要を支えているのは火力発電だけではない。原子力発電に頼る部分は大きい。もちろんクリーンエネルギーの水力発電がそれにとってかわるということは考えられない。石油や石炭などの化石燃料を必要とする火力発電は設備が最も簡易であることからかつては電力供給の中心であり、今も十分な余力があると言われている。だからといって原発をやめて火力に戻すというのもどうか。化石燃料がいずれそこをつく、あるいはNOx、CO2の排出量は?
最終的には政治家の判断になる。政治家になった以上八方美人では務まらない。自分の意思をもってやるべき時はやる、非難を一身に背負う覚悟をしてやってもらいたい。今の政権にはそういう覚悟が非常に乏しいのも事実だが…。

さて福島の原発の事故だが、もう少し冷静に考え、今後の対処をすみやかに実行してもらいたいと思う。
かく言う私も原発については知らなさ過ぎる。
少しはまともに知ってみようとも思う。国民一人ひとりが感情論だけに流されず、考えることは大事。マスコミはその点騒ぐばかりでまともな報道が出来ていないような気がする。
だからチェルノブイリとは違うって何度言えば分かるんだってばよ!原発についてまとめてみた

皮肉なことに被災地には大きな発電力があったにもかかわらず、停電を余儀なくされ、大都会東京は停電させない。ここにも突込みどころはあるのだが、これとて日本の経済の行く末を考えるとそうせざるを得ない。首都、経済の中心地を止めることは日本の抗体を意味し、それによって今後の復旧にも大きな足枷となる。今はみんな自粛ムードでテレビをつけてもACのコマーシャルばかり。あまりにも長い間こういう状態が続くようでは日本の経済自体が相当に危うくなる。日本、首都東京が健全であればこそ東北の復興の足がかりになれると思う。
とはいえ、今の状況で今まで通りのテレビやCMをみようとは誰も思わないだろうけど。

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