悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

レンタルビデオ 冬の時代

レンタルビデオ店というのも庶民の娯楽。今はビデオを扱っているところは少数で、ほとんどDVDになっている。
そもそもレンタルビデオというのも今から30年くらい前に始まったビジネス。ビデオの普及に一役買ったと思う。テレビを録画するために作られた(と思われる)ビデオデッキだが、やっぱりテレビを録画するだけではここまで普及しなかったんではなかろうか?レンタルビデオ店で気軽に好きな映画を見られるというのは大きなポイントだったと思う。
当時はビデオソフトも1万円を超えるようなものもザラだったし、レンタル料も1000円くらいから始まったと思う。私がよく借りるようになったころ、大学生当時は500円くらいだったか。

ともあれ、レンタルビデオは市民権を得た。各地にレンタルビデオ店ができた。当初は個人の店舗が多かったが、チェーン店の進出で殆ど無くなってしまった。ゲオやTSUTAYAによって一気に淘汰されてしまった。そのレンタルビデオ業界が厳しい状況になっているらしい。まあ、1本のレンタル料金が100円とかでやっているようなゲオなんて儲かるはずもないだろうし、TSUTAYAにしても新作の仕入れなどもあり、経費はそれなりに掛かる。それでいてレンタル料金もそれほど上がりそうにないので厳しい状況。
まあ、年末やお盆休みの時などは借りる商品がないほど多く借りられているが、その間のために多くの在庫を抱えるのもしんどい話。まあ、それでも劣化が激しいビデオテープというメディアよりは保管場所も少なく劣化の少ないDVDになってましだとは思うが。

VODの黒船、ネットフリックスがいよいよ日本へ上陸とか、いよいよ日本のビデオレンタルも厳しい状況である。
今までもVODというのは言葉が先行しているきらいはあるもののあるにはあったと思う。ただ、何一つとして日本では成功していない。そもそも今あるアクトビラやPPVなんかもVODだと思うが、いったいどれくらいの人が利用しているんだろう。
ネックになるのは価格。ここさえクリア出来れば一気にレンタルからVODにシフトする。レンタル店に行ってパッケージを物色するのも楽しみの一つかもしれないが、そんなのはネットでもある程度閲覧できる。ぽすれんDISCASのように宅配DVDなんかでもパッケージはWEBで見れるし、利用者たちのレビューを見るのも楽しい。レビューのようなものはリアル店舗ではない。
VODでは価格が今はレンタルと同等もしくはそれよりも高く設定されていること、さらに画質でもそれほど良くないものもあると聴く。そういう事情で日本では普及しているとは言いがたい状況だが、それでもレンタル業界の先行きは怪しく、最大手のTSUTAYAのCCCが株式上場を取りやめたというニュースに繋がった。

まあ、これからこういう分野のビジネスも大きく変化していくんだろうと思うね。
http://netallica.yahoo.co.jp/news/167300
ニュースリリース|CCC カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社

みなさんイッキにやる気になってきました!~VODに未来はあるのか・その2~ - クリエイティブビジネス論!~焼け跡に光を灯そう~

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