悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

節分の恵方巻

節分である。
鬼は外、福は内。掛け声をかけて豆まきをすることもない。静かなもんだ。
しかし、なぜか今晩のおかずはいわしの丸焼きに巻き寿司、いわゆる恵方巻である。
私はいわしはあまり好きでない。青背の魚では鯖や秋刀魚が好きである。いわしは目指しに限る。
まあ、食べないことはないが…。
それと巻き寿司。巻き寿司自体は嫌いではない。むしろ好きな方だと思う。ごはんだし。
ところが恵方巻ということでそのまままるかじりにして食べるという習慣が大嫌いである。
なのに母親がそういう縁起担ぎが大好きで節分は決まって寿司のまるかじりになってしまった。
寿司は切って食べるもんやろ!というのが私の持論。あんな物まるかじりしても嬉しくも美味しくもない。
いわしだってそうだ。「鰯の頭も信心から」と言われるくらいの眉唾ものである。
私は宗教は嫌いだが、信仰心が特別薄いわけではない。先祖を敬い、悪いことをすればお天道様が見ていると思っているクチである。
だから大それた事はできないと思う。小悪党に離れても大悪党には到底なれない。
まあ、悪態はついても小悪党にすら今更なれないけれど。
話がそれた。こういう恵方巻の習慣というのは私の子供の頃はなかった。いや、あったかもしれないけど、今ほどみんながみんなするものでもなかった。今やスーパーやコンビニでもそういう季節商品、便乗商品の定番である。
2月はこの節分の恵方巻とバレンタインデーが凄まじく便乗している感が強くて大嫌いである。
バレンタインデーでチョコレートを貰って嫌な気持ちはしないが、貰えたり貰えなかったりというのも考えて見れば馬鹿馬鹿しいし、贈る方もたいへんな負担。またホワイトデーなるものにお返しというのが大変。
こういったものはすべて提供者側のゴリ押しである。恵方巻もそのまま売るほうが楽。切るのめんどいし。チョコだって普段の価格よりもはるかに高い高級チョコを打ったほうが儲かるからである。しかし大きな宣伝によって、消費者は誘導される。ダマされる消費者が悪いのである。
巻き寿司は切って食べたほうがいい。箸を使って、あるいは手でつまんでもいいが、文化的に食べたい。あんなに食べにくい醜い姿をありがたそうにしているのが馬鹿らしい。
チョコレートだってあまりに高級なGODIVAなんかよりも普通の明治や森永の板チョコなどのほうが食べやすい。私にはそれで十分。一粒500円くらいのチョコを2つくらい入ってきれいな化粧箱に入って1000円なんて商売はボッタクリ。

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