悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

漫才という芸能

喜味こいしさん死去。
数年前に兄のいとしさんがなくなり、漫才の名人芸が消えた。弟のこいしさんもこれでなくなりもう彼らの漫才も忘れ去られていく運命だろう。
漫才というのも最近でこそ少し下火になったが、近年お笑いブームのおかげで新人たちがドンドンテレビに出て活躍している。
若手漫才も高い技術を持った人もおり、笑いの爆発力は凄まじいが、そうであればあるほど飽きやすい。
喜味いとし、こいしの漫才はそういう漫才ではなかった。しかしいつ聞いても面白く味があり、嫌味がない。
大袈裟な笑いを誘うための演技もない。いつもひょうひょうとしながら、絶妙な間をとって、聞きやすく素晴らしい。
他人の悪口で笑いを誘うのではなく、下品なネタをパワーで押しまくるということもなく、ゲストを弄るしか脳のない元漫才師のような嫌味がない。
残念なことだ。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0123/OSK201101230033.html

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