悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

軒を貸して母屋を取られる

「庇(ひさし)を貸して母屋を取られる」とも言う。

意 味: 一部を貸しただけなのに、やがて全部をとられてしまうことのたとえ。また、恩を仇で返されるたとえ。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100925-OYT1T00154.htm
すでにアチラコチラで話題になっているこの尖閣諸島関係のニュース。
なんだかやりきれない気持ちになるなあ。

日本は主権国家としてどうあるべきか。
平和すぎたんだろうな。
社会党のようなのが自民党の対抗野党としてずっと存在していたというのがそのいい例だな。
未だに社民党として存在しているけど、非武装中立なんてお題目を唱えていれば平和になれるって、
どこぞの新興宗教でもあるまいし。
ある意味、大乗仏教、他力本願が大好きな日本人には受け入れられやすいところはあったのかもしれないけどね。

それにしても中国という国は北朝鮮レベルということが日本国民はみんな認識できたと思う。
拉致監禁に不当な言いがかり、ヤクザのような国である。
ヤクザでも任侠道があるだろうから、ヤクザにも失礼なくらいだ。

尖閣諸島の問題でことを荒立てたのなら、その落しどころをきちんと計算できなかったのは明らかにミス。
しかしながら、主張すべきところはきちんと主張しなければならない。
前政権の基地問題で、沖縄から米軍を移動させるだの、海兵隊は不要だのといったことがここに来て大きくなって
いるような気がする。
憲法9条固執し、国防に対して今まで通りの認識でいるのなら、遅かれ早かれ日本の国家の存在そのものが
危うくなるような気がする。
自国の領土、財産は自国で守るのが本当のかたち。
日米安保を他力本願的な念仏にしないのであれば、基地問題でもめている場合ではなかろう。

外交というものを日本という国は戦後60年以上人任せにしてきた。
その間に経済成長を遂げたが、世界の中で日本という国をしっかりとアピールすることもなく、日本の国益という
ものも長期的な視野にたって考えていくこともなかったように思う。
特にひどいのはここ20年くらいと感じる。よく空白の10年や20年と言われるが、経済的なことだけではなく、
国際政治においても本当に無駄な時間を浪費したような気がする。
自民政権から細川政権へなったときは大きな変革のチャンスだったが、国民も政治家もすっかり平和ボケしていて
ただの政変で終わらせ、またしても自民政権になってしまった。本来の独立国家になるチャンスだったにもかかわらず、
現在はあの時の状況よりもずいぶんとひどい状態になっている。

領土問題、尖閣諸島のような本土にとってそれほど大きなものではなくても「軒を貸して母屋を取られる」の例えの
ようになるのは眼に見えている。

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