悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

上がりすぎたハードルは下げろというけれど・・・

2010-08-22
いつもながらちきりんさんの指摘はなるほどなあと思ってしまう。
多分、世代的にも近いところがあるとは思うが、生きてきた道のりは大分違うんだろうな。
ともあれ、今回のこの指摘もなるほどと思えるところが多かった。
トレンディードラマ。私は見ない人間なんで語る資格はないけど、同世代は結構はまった人が
多かったんではないかな?
バブルの頃、みんなスーツを着て、高い飯を食っていた。
私も大学を卒業後、サラリーマンをしていたが、実家で自営をしていて、若い人では不足していた。
私が学生の時は、ずっと実家で働いていたし、友人もバイトに来てくれていたが、その頃は高校生くらい
の若い子でも日当10000円。今からすればずいぶんと高い。それでも汚い危険なキツイ仕事、いわゆる当時
3Kといわれていた作業は人手不足。バブルでいい思いなんてこれっぽっちも感じなかった。
ただ、やっぱり金の周りは良かったように思う。
話がそれたが、今の時代、不況が長引き、職業をまともに探してもなかなかない。家の家業はとうにたたんだし、
そういう作業はもはや回ってこない時代になった。
年収300万円時代とか言われ、反面モノが大変安くなったこともある。
しかし、いったん覚えた贅沢の味、便利さは元に戻れない。
バブルの頃よりも遥かに安くなったが、携帯電話なんて誰もが持っている。インターネットもそうだ。
やっぱりおいしいものは高くて食べる機会は減ったけれど、味は知っている。
知らなくても、高価でおいしいものは知識としてある。
そんな便利な、情報過多の時代。
ハードルを下げる。簡単には言うけれど、なかなか下げられないもの。
年収をはじめ、理想の男性はなかなかいないように、テレビ、ネットなどを賑わせる美女には事欠かない。
彼女が欲しいとは思うものの、デートをするにも、お洒落をするにもお金がかかる。
ちょっと頑張れば、彼女が作れるかもしれないけれど、今の便利さと天秤に掛けると手放せない現状。
女性もそう。しっかりと現実を見つめてというものの、やっぱり妥協できない。妥協した挙句、つまらない
男をつかんで苦労するくらいなら、独身でいい。現状の生活との天秤をひっくり返す男が現れるのを待つけれど、
そんな男はいない。すでに結婚している。

私の周りにも独身男性、女性ともにいるが、彼らがくっつくことはなさそう。
出会いがないとか彼らは言うけれど、彼らはお互いを見ようとはしない。
十分中年になるオヤジなのに、結婚を考えると、子どもが欲しいから若い人でないと・・・とかいうし。
もはや行き遅れ(こんな言葉を今日日使ってはいけないとは思うが)なのに、ここまで待って、今更冴えない
男に合わせたくはないとか言うし。

やっぱりなかなかうまくはいかないものだ。

Copyright ©悪魔の尻尾 All rights reserved.