「なんだ朝日新聞は読めないのか」――高齢者がiPadを使ったら？ (1/2) - ITmedia PC USER
この記事を読んで操作性がいいだけでiPadが高齢者向きだと判断するのは早計だと思った。
仕事柄、高齢者のパソコン操作がいかに困難を極めるかと言うことは身を持って知っているつもりだ。言葉の意味を理解することも大変だが、マウス操作やキーボード操作の”実技”もかなり大変なのである。そういう意味でタッチパッドで直感的に操作できると言うことはお年寄りにとって大変ありがたいと思っていた。
この記事を読んで確かにこういう落とし穴があることがわかる。
周りにきちんと世話をしてくれる人がいて初めてネットを楽しんだり出来る端末に過ぎない。これで何ができるといわれて高齢者にきちんと説明出来る人入るだろうか？
高齢者のパソコン利用で多いのが、インターネット閲覧（WEB)、メールというところは代表的だが、年賀状（筆ソフト）、デジカメ（写真の整理）といったところになる。
そうかんがえると、現時点でこの素晴らしい端末も高齢者にとってはインターネットの閲覧程度しか使えない。メールも日本語入力の素晴らしいインターフェースが別だが、そうでなければ使いにくいものとなろう。年賀状ソフトもないし、デジカメも画像を取り込むのは無理だろう。そういうことができる人ならばPCはでも簡単に扱えるはずである。
難しいものだね。こういう商品って。
ただ、年配の方でもデジタルものには非常に興味があるひとが多いのは事実。また極端に毛嫌いする人も多いことも事実だと思う。ひとつ大きなシルバー市場を考えてユニークな商品があればヒットするかもしれない。
iPadは高齢者にやさしいのか？
