悪魔の尻尾

50代から60代へ~まだあきらめない

96時間

スピード感があって、おもしろかった。
ストーリーはよくあると言えばよくあるパターン。
どこかの映画評にもあったが、セガールの「沈黙シリーズ」みたいなストーリー。
元スパイ?か何か知らないが特殊な任務をこなしていたエージェントがリーアム・ニーソン演じる主人公。現在は隠居生活。
で、そういう亭主に愛想を尽かした女房が金持ち男と結婚。
主人公から最愛の娘を奪っていく。まあ、経済的にも子育ての面からも女房に引き取られるのは仕方がないとはいえ、気の毒な主人公である。
そんな贅沢な暮しをしている娘が贅沢な海外旅行(パリ)に出かける。そして人攫いの悪の組織にさらわれる。
それを知った主人公は元スパイのつてや能力を存分に発揮してすぐにパリへ向かい、娘の奪還に執念を燃やすというストーリー。

その中で思った点を少し書く。
元女房がかなり憎たらしいキャラクター。(こんなおばはんでどうしてあんな金持ち男と再婚できたんだろう・・・。)
そしてフランス在住の元同僚も腹のたつキャラクター。(奥さんは非常にいい人だが、こいつは最低野郎だ)
元女房と元同僚がもっと不幸なオチがあればなおスッキリしたかも。
まあ、家庭生活を省みなかったとはいえ、旦那の仕事に対してもう少し理解があれば。
パパのプレゼントよりも義理の父(金持ち)のプレゼントに喜ぶ娘。カラオケマシーンと本物の馬じゃ勝負にならない?
痛すぎる。
旦那の苦労をともに分かち合わず、金持ちの男を選んだ元女房。
娘も苦労知らずで(金銭的にも社会的にも)このような事態に・・・。
娘の友人がちょっと思慮が足りない系だが、あんなに簡単に絶命しているのは少しかわいそうな気もするが、異国で初めてあった男にあんなに簡単に気を許してしまうとは、旅の解放感か?
あの手の友人を作って、父親に嘘をついてまで旅行に行くとは、母親は娘を立派に育ててはいないよな。
まあ、海外旅行であんな事件に巻き込まれること自体が映画ならではだが。
貧乏人ならパリにはいかずに国内旅行なのに(半分以上やっかみだが)、下手に金があって無防備で出かけてしまった。
しかし出てくる悪党が弱い。主人公のパパが強すぎるのか。ま、マスター・クワイ・ガン・ジンだから当然か。
パパが娘のために大立ち回りを演じてというのは「24」のジャック・バウワーを思い出す。
奇しくも娘の名前がキム。これって狙って?まさか・・・。
ニキータ」や「レオン」なんかよりアメリカナイズされていて見やすい。テンポもいい。
お勧めだ。

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