
今日はとても暖かく、晴天の土曜日。
久しぶりにスーパーカブに乗って出かけたいなあ~と思いつつも、残念ながら仕事で出勤。
さらに残業までして、帰宅が遅くなりました。
もうあまり仕事なんてしたくなくて、さっさと帰りたいところですが、仕方なくですね。
信長の野望出陣というスマホゲームをやっています。
スマホゲームなので割とガチャ要素が強く、課金がえげつないというイメージがありますが、競い合わずにのんびりと楽しむという気持ちがあれば、それなりに楽しめるゲームなんです。
そんな中、長野業政という武将が割と早い段階で主力武将の一人となりました。(ちなみに信長の野望出陣では長野業正の表記)
上州の黄斑と呼ばれた名将で、弱小の西上野の弱小領主たちをまとめて戦国時代にその名を轟かせた武田信玄を何度も撃退します。
ゲームでのセリフでは、「上州の黄斑、すなわち虎じゃ」がなんとも言えません。
長野業政といえば、老将というイメージが強く、三国志で言うところの厳顔とイメージが被ります。グラフィックはもちろんジジイですが、強そうです。

さて、今回は火坂雅志さんの作品で最近読みました。
戦国時代を生き抜いた名将長野業政を描いた作品です。
西からは領土拡大、侵略に余念のない武田晴信(信玄)が迫り、関東では北条の圧力もあるという状況。
独立小勢力がひしめき合う西上野で本来であれば関東管領に従うべきところですが、関東管領の上杉憲政は非力でもはや寄るべきところはないという状況で箕輪城と長野業政を中心に抵抗していたという時代背景です。
当然ながら、このままではジリ貧で、滅亡するしかありません。
かかあ天下で有名な土地柄で、妻のおふくに頭が上がらないところもありながらも、多くの愛妾との間に多くの娘がいます。
土地の有力者の妻として嫁がせ、婿たちの力もあっての西上野の侵略を防いでいる状態。その娘たちもしっかりと夫の手綱を握っているというかかあ天下ぶり。
信玄の大軍を箕輪城を中心として奇襲などを仕掛け、その神出鬼没ぶりからも武田晴信(信玄)をして「業政がいる限り上野は取れまい」と言わしめたとか。そのあたりの戦いぶりもしっかりと描かれていて痛快です。
業政自身も猛将なのですが、彼の右腕となって度々活躍する上泉信綱が強い武将として描かれています。
剣豪としても有名で、こちらも信長の野望出陣でもなかなかの強い武将です。
ちなみにイケメンとして描かれていますが、出陣でも格好いいですね。

戯言はともかく、こんな情勢の中で、滅亡を待つしかない弱小勢力が頼るのは信玄と互角に戦っている長尾景虎です。
上州の侍たちは景虎にはなんのメリットもない関東出兵に懐疑的ですが、直接景虎と会った業政は景虎の義の心を信頼し、家来たちを鼓舞し続けるのです。
この小説にあって主人公が長野業政ですから、援軍である長尾景虎は善玉です。
このあたりはやはり作者火坂雅志さんならではなのかもしれません。
長尾景虎は後に関東管領上杉憲政の養子となって関東管領を引き継ぎ、上杉政虎と名乗ります。(その後上杉輝虎、出家して上杉謙信)
侵略のための内応や寝返りなどの調略や軍事行動を繰り返す武田信玄は悪玉として描かれていますが、北条家はほとんど登場しません。
武田家と長尾家(上杉家)と比べると差別だ~と言えるほど本当に影が薄いです。
残念に思うのは冒頭で登場する真田幸隆の扱い。
表裏比興と言われた真田昌幸の父で、当初武田家に圧迫を受けて、西上野の世話になったこともある人物。
長野業政とは弱小な立場でいかにこの戦国を生き抜いていくかという点で共感し合っています。
長野業政とは、武士として、人としてお互いの力量を認め合う仲。
しかし、武田家も変わり、武田晴信の時代にそちらにつくことになり、上州では裏切り者として蔑まれています。
このあたりの話を持ってきているので真田幸隆にも活躍の場をもっと与えてやっても良いとは思うのですが、あまり登場しません。
小説にはよくある架空の人物も登場させています。
若くて美しい忍びの風花という人物ですが、武田の忍びとして寝首をかくつもりで近寄ります。
女好きな長野業政は放っておけないものの、女性によって操られてしまうようなヤワな武将ではありません。
「かざはな」と読ませているものの、どうしても「ふうか」のイメージが強くて、小芝風花さんを連想してしまいました。
ジジイと若い女優との恋愛とかちょっとビビってしまいます。
年齢的には同世代になる長野業政ですが、当時としては老齢もいいところですから本当にお元気な人だったわけですね。
ちなみに信長の野望出陣では歩き巫女として望月千代女がいますので、モデルとしてはこんな感じなのかな?と脳内補正していきますが、やっぱり若いですね。


